2010-01-01から1年間の記事一覧
8月24〜25日、"Modernities and Cities of East Asia: the View of the History of Civilization" と題する国際シンポジウムがソウル市立大学(University of Seoul)にて開かれました。私は今日25日の午後、"Creating Natural Forest in Modern City:Trans…
8月17日 新竹市内より北埔へ。まちづくりのリーダー古武南氏に再会。さっそく老街内に住む89歳の蕭さんのお宅を紹介いただきインタビュー+実測。ホーロー語でいう総鋪は、南部の美濃では客家語で「大鋪院」と呼ばれていたが、ここでは同じ客家でも「大眠床…
台湾都市は5mピッチで並行する壁の集合体であり、人々は懸命にその空隙を埋めている。もちろん壁を上方へ積み増すことはできるが、それを含めて、建築行為とは二枚の境界面のあいだを懸命に充填することである。だから今度は壁そのものに注目し、その両側で…
10日までのワークショップを無事に終えて、休む間もなく11日より調査開始。今回は竹の世界をおさらいした後、ホーロー(閩南系台湾漢人)とは異なる文化を持つ客家の人々の世界を開拓したい。メンバーは兄貴(陳正哲先生)と私と妻、それに学生たち数名。 写…
8月5〜10日のスタジオ(デザイン・ワークショップ)が無事に終了しました。写真は最終講評会の様子。会場は対象地のなかにある台湾文学館・文化財保存研究中心(旧・台南州庁舎)の一室。台南市政府都市発展局の方、対象地および周辺地区の里長(町内会長)…
7日午後に行われた中間報告会の様子です。建築家の張瑪龍さんがゲスト・クリティックとして参加。学生の意図を最大限に受け取めつつ、ゆっくり、段階的に、批判的かつ建設的な助言をされていく講評は見事のひとことでした。張さんありがとうございました。 …
2日目のピンナップ・レヴューの様子。サーヴェイがかなり進んできています。課題は台南市のダウンタウンのリジェネレーション。サブテーマは下記の3種類(タイトルとキーワード)で、それぞれ2グループずつ、計6つの台・日混成チームが取り組んでいます…
8月3日、大学院生を連れて台南に到着。ホスト校・国立成功大学の宿舎に。今回の参加大学は、成功大学・南華大学・明治大学の3校、約35名。4日、対象地区を歩き、6チームに分かれる。教員も全員揃った。明日5日がオープニングで10日に成果発表会が予定されて…
7月27〜28日、研究室のメンバーと近場を廻った(下記リスト参照)。写真は新制作座文化センターの森に展開する宿舎群。 27日夜は八王子セミナーハウスにて夜8時半から日付が変わって0時半までサブゼミ最終回(テーマ:ティポロジアとその後)の発表・討議。…
私が責任編集を担当させていただいた特集が出来上がりました。まだ公式サイトの情報が更新されていませんが(→更新されました)、すでに各所に届きはじめた頃かと存じます。本日、某雑誌編集者と某映画監督のお2人が研究室を訪ねてこられたんですが、『すま…
が、昨日、渋谷の国学院大学にて行われました。10月末には明治神宮講堂にてシンポジウムを開催する計画もあり、問題提起に重きを置きつつ最初の中間報告をし、南のクニよりさる御仁をお招きして討議するかたちになる予定です。9月に入ったら告知できると思い…
3月に行われた今年のトウキョウ建築コレクション2010では、僕はプロジェクト展のコメンテーターをやらせてもらいました。そのときの報告はこれとかこれに書いたので参照ください。本を読んでもあまり分からないと思いますが総括座談会の方では色々の理由でち…
7月17日(土)、東京造形大に白井晟一展とシンポジウム「白井晟一が生きた時代 Part2」に出かけてきた(残念ながら6月のPart1は出席できなかった)。シンポ開始前に長谷川堯先生にお時間を頂戴して相談にのっていただく。シンポでは日埜直彦氏の白井晟一=文…
というコンセプトがクリストファー・アレグザンダーの『形の合成に関するノート』(Notes on the synthesis of form, 1964/稲葉武司訳、初版1978)に出てくる。自覚されてしまったデザインという領域が立ち上がる以前(必ずしも年代記的な前後ではなく、い…
2年生前期の建築設計2。第2課題は明治大学生田キャンパス正門横のコンテクストを読み解き、ギャラリーを中心とするプログラムをそこに展開して学生の集まる活気あふれる場を創出せよ、という課題。8人の教員(専任2名・非常勤6名)がそれぞれ二十数名の…
コミュニケーションには、ヴァーバル/ノン・ヴァーバル(言語的/非言語的)のふたつがあるとG・ベイトソンは書いている(『精神の生態学』)。後者はジェスチャーや表情や目の動きみたいなもの(ただし2本指で数を示したり手でバツをつくったりする記号表…
駒場の東大生産技術研究所の、この建物の裏あたりに Roast Garden という看板のかかったバーベキューサイトがありまして、藤森研OBのBさんにお誘いいただいて昨日家族で出かけてきました。メンバーはBさんが講師やってるICSの学生さんたちと明治の学生、そし…
雑誌『東京人』の巻頭エッセイとして「民衆駅を知っていますか。」という短文を寄稿させていただいた。 僕自身は、先般の坂倉準三展で渋谷・新宿・難波を中心にいくつかの駅ターミナルの形成過程にふれた経験を通して、「民衆駅」の存在に注目することになっ…
私が前任地である愛知県岡崎市の人間環境大学にいたのは2002〜2007年度の6年間でしたが、2004年にきっかけがあって学生たちに呼びかけ、集まった6名で「ものけん」なる集団を立ち上げました。岡崎はじめ西三河一円のものづくりの現場と人を取材する集団です…
元禄期、川越城主時代の柳沢吉保によって開拓された三富(さんとみ, さんとめ/現・埼玉県所沢市)に今日(0626sat)行ってきました。幅約40m、奥行き数百m〜1Km程度の短冊に、屋敷と屋敷林と農地が一定の配列をとり、それが地域一円を構造づけると同時に、お…
雑事に追い回されてやるべきことができないなどと言い訳をしても仕方がなく、大学教員とは何者であるのかを大局的に考えしかるべく身を処せと、僕もそう思う。同僚の某先生が私によくそう忠告してくださる。かけがえのない忠告だからこそ、引き裂かれつつ悶…
6月22日(火)、明治大学で担当している建築設計2(2年生)、第2課題の中間発表会。大学キャンパス正門横の変形敷地を、そのコンテクストを読み取りつつ、新しい質をもった場所へと一変させることを求めている(プログラム自体は難しくない)。強いアイディ…
昨日は高村研究室にお招きいただいて18:00より小金井駅近くでボーリング大会。全部で30人くらいかな。うちは家族で参加。しばらくしてふと向こうのレーンを見ると高村雅彦先生本気印(めちゃ上手い)。学生もウチが負けてる。結局、用意された商品と優勝カッ…
71年度〈都市住宅〉の年間テーマは、〈コミュニティ研究〉から〈セルフエイド系の発見〉にひきつがれる。ここで私たちは、創刊以来追ってきたいくつかの暗流を、ひとつの意識の光において辿りなおすことになるだろう。 最初に自覚しておくべきことは、このよ…
建築の歴史においては厳密な決定論は存在しない。選び出された発展の厳密な評価が歴史家の手で示され得るのは、ただ、彼らがその出現の過程をすべて把握しており、ゆえにそれを定型として見なすことを可能にすべく、さまざまな事例の連続性を合理的に説明し…
台湾の建築家孫徳鴻氏が彼のブログ「十三行以外」にて“安藤忠雄先生への公開書簡”を書いています(大阪の事務所にも郵送された模様)。安藤氏設計の教会のプロジェクトが台湾の農地問題にかかわることを指摘し再考を求めるもので、日本語訳も掲載されている…
三好登『土地・建物間の法的構成』(成文堂、2002)のつづき。 イギリスの場合も土地・建物は一体であり、さらにこれに付着して運命をともにするモノを fixture、そうでないモノを fitting(もしくは chattel )と区別する。前者は単独では動産であってもそ…
水曜の夜にマック(白いMacBook)が起動しなくなり、翌日持ち込んだショップからの連絡でハードディスクの死亡と判明(データ救出を依頼)。その翌日は自分自身が風邪を引き、今日も駄目。このところの無理がたたったかな。今日は重いまぶたを何とか半開きに…
28日(金)は「ティンバライズ建築展」を見たその足で本郷へ移動し、歴史学会月例会へ。今年の同会は「都市と自然環境」という年間テーマを掲げておられるそうで、5月の月例会は私にお声をかけていただいた次第。「都市と神社境内の近代:「自然」が析出さ…
28日は夕方スパイラルにて「ティンバライズ建築展:都市木造のフロンティア」を見る。企画・事務局は東大生産研の腰原研究室。すばらしい展覧会だった。会場に対する展示構成もよい。「エンジニアード・ウッド」という言葉の響きが印象に残る。まさにエンジ…