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石川初研『神山暮らしの風景図鑑』

慶應義塾大学SFC石川初研究室 神山プロジェクトチーム『神山暮らしの風景図鑑』2017.02(Keio University SFC hajime lab., Visual Guide to Living Landscape in Kamiyama, 2017.02) 目次: 第1章 風景の要素(ザ・イシヅミスト/軽トランドスケープ/神…

大学院設計スタジオ2 「神山スタジオ」:0829プレゼミ+0904-10神山合宿(中間報告)

神山スタジオ2年目。伊藤暁さんと青井、そして門脇耕三さんの3人が担当。M1が13人履修し、アシスタント(M2)3名が運営補助。 昨年度に引き続き「ヴァナキュラーなもののテクトニクス」とその現代的再編がテーマ。去年は民家(建物)を実測して分散型公共図…

村々の風景の世界性をめぐって 20160831-0903 綾里調査

岩手県大船渡市三陸町の綾里という地区はいくつもの浜からなるのですが、そのうち「砂子浜」に、この綾里というエリアの草分け(中世)の系譜を継ぐ家があり、今回わたしは学生たちとこの家にマル2日お世話になりました。屋敷・建物の実測と聞き取りです。 …

辻原先生のブログより:台湾調査をご一緒したことなど

そうそう、熊本県立大学の辻原先生のブログに8月の台湾調査のことが書かれています。当方の研究室とご一緒した日のこと。 2015.08.18 青井研究室の皆さんの調査に合流させて頂きました_午前版 2015.08.18 青井研究室の皆さんの調査に合流させて頂きました_午…

熊本県立大学にてレクチャー+天草の旅

報告がすっかり遅くなりましたが、2015年11月6日、熊本県立大学の辻原万規彦先生に呼んでいただきレクチャーをさせていただいた。神戸芸工大出身で有明高専で教えている鎌田誠史さんも聞きに来てくれて感激。先日、辻原先生が学生さんのアンケートを送ってく…

古建築実習2014:法界寺阿弥陀堂についての覚書

10月6日(月)生田(開始)/白川郷(キャンセル)/美濃(泊) 10月7日(火)美濃(伝健)/永保寺(開山堂・観音堂・方丈)/関宿(伝健)/奈良駅(解散) 10月8日(水)奈良駅(集合)/法隆寺(西院中門・金堂・五重塔・大講堂/東院夢殿)/薬師寺(金…

綾里プロジェクト2014:大船渡市綾里にて昭和三陸津波後の「復興地」の家屋調査

報告遅くなりましたが、2014.08.26〜08.30の5日間(実質的な調査期間は4日間弱といったところ)、岩手県大船渡市綾里の各集落にて大変有意義な調査をしてきました。首都大学東京の饗庭伸先生を代表者とする科研費のプロジェクトで、災害や復興の経験を含む地…

2013年古建築実習:ようやく解説も落ち着いてきたので来年度はもう一枚脱皮したいと思う。

今年は門脇耕三先生、川嶋雅章先生が前・後半の引率について下さり、TAの院生も含めて49名で行ってきました。皆さんお疲れ様。 10月7日(月)生田(開始)/白川郷/輪島(宿) 10月8日(火)輪島(宿)/黒島(北前船の船主・船頭町)/金屋町(高岡の鋳物…

日本建築学会大会@北大+研究室合宿@青森県

2013.08.29出発。8.30〜9.1 日本建築学会大会に参加。実は大学院生時代に発表して以来、PDとか協議会とかで話をすることはあったが、いわゆる学術講演は20年振りくらいにやった。2011-2012年の台湾調査の成果(澎湖県吉貝4本、彰化県北斗4本、永靖餘三館2本…

2012年度 古建築実習 20121001〜1006

先週10月1日から6日の期間で今年度の古建築実習を実施した。今年の行程は以下のとおり(生田キャンパスからバスで出発し、最終日の夕方に京都駅で解散)。今年はまた参加者が増え全体で50名をこえた。マネジメント全般を担当した助手・TAの皆さん、本当にお…

研究室メンバーで瀬戸内を。

1日目(20120916)倉敷 有鄰荘(薬師寺主計+伊東忠太・1930)→大原美術館分館(浦辺鎮太郎・1961)→倉敷国際ホテル(浦辺鎮太郎・1964)→旧・倉敷市庁舎(丹下健三・1960/現倉敷市立美術館・浦部鎮太郎・1983)→倉敷アイビースクエア(浦辺鎮太郎・1974)→…

2011古建築実習

明大建築学科発足時に堀口捨巳が設置した伝統ある科目「古建築実習」は、本年度より当方が責任担当者として運営しております。 今年度のコースは下記のとおり。 2011年度 明治大学建築学科 古建築実習 10/3:近江八幡(旧西川家・旧伴家・旧八幡郵便局・白雲…

10月4日(月)〜9日(土)・2010古建築実習終わる。

僕も今年で3年目。今年は40名の履修者があり賑やかだった。毎年少しずつコースは違っていて、今年は安楽寺(長野県上田市)、瑞龍寺(富山県高岡市)など僕にとっては初めての場所もいくつかあったし、2度3度と訪れている場所もまずは全体から細部まで目…

九州から帰りました。

研究室の学生たちと5日間かけて九州北部(長崎・佐賀・福岡・大分)を廻る。以前に見たことのあるものが1/4くらいあるがそれも10〜20年前だから建物も環境も僕の見方も変わっており新鮮だった。前半は表現主義的傾向の強い村野・白井・今井の建物を集中的に…

ゼミ合宿@八王子セミナーハウス

7月27〜28日、研究室のメンバーと近場を廻った(下記リスト参照)。写真は新制作座文化センターの森に展開する宿舎群。 27日夜は八王子セミナーハウスにて夜8時半から日付が変わって0時半までサブゼミ最終回(テーマ:ティポロジアとその後)の発表・討議。…

あの“三富”に行ってきた。

元禄期、川越城主時代の柳沢吉保によって開拓された三富(さんとみ, さんとめ/現・埼玉県所沢市)に今日(0626sat)行ってきました。幅約40m、奥行き数百m〜1Km程度の短冊に、屋敷と屋敷林と農地が一定の配列をとり、それが地域一円を構造づけると同時に、お…

横浜でアール・デコ見てきた。

日本郵船歴史博物館の「船をとりまくアール・デコ」を先に見て、それから山下公園の前に停泊?している氷川丸(1930年建造)に乗船してきた。まあ定番中の定番だとは思うのだが僕としては初めて。Marc Simon (1883-1964) 設計のアール・デコの内装デザインは…

5月9日(日)研究室メンバーと神田・秋葉原・上野を歩く。

神田〜秋葉原間の鉄道がらみはなかなか面白かった。いろいろネタあり。万世橋近くのヘタ地に立つ木造建物はすごかった。敷地の尖った先から自販機やコインロッカーを並べ、一番深い部分でコインパーク1台分を確保してしまった最小限複合ビルであった。すで…

入間基地周辺の旧・米軍住宅群を見る。

2009.12.15 Tue. 埼玉県狭山市・入間市の旧米軍住宅が残る一帯を研究室のK君(地元)とともに歩く。最初にたずねた入間市のジョンソンタウンは、元来は戦前期に分譲住宅地として開発された場所を、戦後に米軍住宅地としたらしい。元来の地主(ディベロッパー…

日比谷の日生劇場。RCラーメンを見ることにした。

12月6日(日)、日比谷の日生劇場(村野藤吾・1963)を、係の方に丁寧に御案内いただきながら学生たちと見学した。19世紀末のアール・ヌーヴォー、セセッションから20世紀初の表現主義の雰囲気が濃厚で、かつ戦後の工業的な材料が使いこなされている。竣工当…

歩きました、飲みました。法政大・陣内研究室の皆さんと。

2009.10.25 Sun 陣内研の院生の皆さんと私たちの研究室のメンバー(+藤森研の院生の方)とで池袋駅(西口)、新宿駅(西口)、西荻窪駅(南口)、吉祥寺駅(北口)、下北沢駅(北口)を歩く。夜は下北沢に陣内秀信先生も合流してくださり、さらに陣内研・高…

古建築実習 その3

5日目:奈良から京都へ移動しながらいくつかの阿弥陀堂を見る。平安後期、末法への恐怖と極楽往生への希求に駆り立てられた貴族たちの信仰の場。まず木津の浄瑠璃寺は九体の阿弥陀仏を並べ祀る間口九間の長い本堂と池を中心とする浄土式庭園。宇治の平等院…

古建築実習 その2

3日目:金峯山寺。吉水神社書院。今井町。当麻寺・・・と廻った一行に、僕は東京から新幹線とバスを乗り継いで霊山寺にて合流。和様の本堂は初日の大善寺(山梨県)とほぼ同時期の建築だが、内部では虹梁を含めて構造的表現を繊細な格天井で覆って貴族的な…

10月12日(月)〜17日(土):堀口捨巳先生以来の伝統の科目「古建築実習」

今日(13日)は、国宝の茶室・如庵(愛知県犬山市)を見たところで、(まだ詳しいことは言えないけれどかなりすごいことになりそうな)神社関係の某プロジェクトのためにいったん帰京しましたが、また明日は昼過ぎに奈良で合流予定です。 1日目:早朝に新宿…

建築史・建築論研究室、ゼミ生ブログもよろしく。

私どもの研究室のイシグレ君がなかなかよい夏の報告をゼミ生ブログに書いているので紹介します。 aoi-lab(明治大学 建築史・建築論研究室=青井研究室の学生のブログ)9月9日の記事 2009夏:今和次郎/南洋堂N+スクール/瀝青会/澎湖群島/台湾島

思いもよらぬリンケージ〜海から陸へ〜

先日の広島行のなかで、谷口吉生設計の広島市環境局中工場(2004年竣工)を見た。ゴミ処理工場。巨大な機械がガラスのアトリウムの両側に収められて、圧倒的に美しいのだが音も匂いもしない。いやそれは仕方ないのだろうが、やはり美学の優位は僕には肌が合…

都市・集住体・不法占拠

先日、広島の基町長寿園高層アパートを訪ねた。大高正人の設計になる鉄骨とプレキャストパーツの集合体は思った以上に時代の空気をぎゅっと封じ込めた濃密な建物で印象深かった。これを紹介した『新建築』1973年5月号には石井和紘が「ルポルタージュ 基町旋…

広島・呉を廻る。

2009年6月19(金)〜21日(日)、研究室の学生たちと広島・呉へ(前日18日夜に広島入り)。 1日目:京橋会館(広島県住宅供給公社, 1954)/呉市庁舎(坂倉準三, 1962)/音戸市民センター(隈研吾, 2008)/呉市街 2日目:広島市西消防署(山本理顕, 2000)/広島市…

獄舎的なるもの

少し前に、伊東豊雄の「座・高円寺」をみた。すでに学生たちはブログに感想を書いているが、僕は何といってもむかし書いた伊東豊雄論(『建築思潮』05, 199703)のことを思い出して妙に感慨深かった。せんだいメディアテークのコンペが終わった頃、1996年夏…

アヒル・ヴァナキュラー・テイストといったところがキーワードでしょうか:高円寺にBUILDING Kを訪ねる。

昨日(20090524)、高円寺・阿佐ヶ谷を学生たちと歩いたのだが、そのプログラムのなかで、藤村龍至設計のBUILDING K(2008)を設計者本人の案内で見学させていただいた。かなり直前になって連絡するという失礼なお願いだったにもかかわらず、多忙をおして快…