shrine

数年間の共同研究の成果、『明治神宮以前・以後』が刊行されました。

2009年より、藤田・青井・畔上・今泉を中心に、たくさんの方々のご参加・ご協力をいただいて進めてきた分野横断型の共同研究の成果が、鹿島出版会より刊行されました(担当は川尻大介さん)。装丁デザインは中野豪雄さん(nakano design office/本書の紹介…

阪神間の神社を巡る。社殿・境内の20世紀を考えるケーススタディ。

7月末に神戸に行ってきた。神社の社殿・境内が経験してきた「近代」を復元的に解明していくうえで、阪神間の神社は格好の素材を提供してくれそうだ。下の3枚の写真を見ていただきたい。本殿(見えないけど)の形も違うし、他の社殿の材料(木造もRC造もある…

大江新太郎の流れを汲む

2011.07.23 Sat. 理科大の田中傑氏と2人で町田へ。1917(大正6)年生まれ(現在94才)、戦中期の内務省神社局に奉職し、戦後も神社造営の中枢にいたK氏にインタビューさせていただいた。吉野は上市出身のK氏は、小学生の頃、おがくずの山で遊ぶのが楽しいか…

娘の七五三。大国魂神社の白州にて。

娘の七五三ってことで武蔵国の「国魂神」を祭る東京府中の古社・大国魂神社へ出かけてきた。拝殿と本殿の間には中門も幣殿や祝詞殿もなく、ただお白州と呼ばれる祭庭だけがある。申込書を書き祈祷料を払った人々がこの祭庭にまとめて案内され、お祓い・祝詞…

(告知)10月23日(土)・シンポジウム「明治神宮造営をめぐる人々―近代神社における環境形成の転換点―」

明治神宮は今年で鎮座90周年。これを記念して学術会議を開くことになりました。1年前にはじめた明治神宮史研究会の中間報告となるシンポジウムです。 先週9月25日に第6回研究会があったのですが、これまで同様の濃密かつ刺激的な討議になりました。僕などは…

神社漬けの2日間:歴史学会月例会報告/明治神宮鎮座90年連続セミナー/明治神宮史研究会

28日(金)は「ティンバライズ建築展」を見たその足で本郷へ移動し、歴史学会月例会へ。今年の同会は「都市と自然環境」という年間テーマを掲げておられるそうで、5月の月例会は私にお声をかけていただいた次第。「都市と神社境内の近代:「自然」が析出さ…

新しい神社?

『新しい神社・寺院 New Shrine and Temple』(建築写真文庫71、彰国社、1958)より 讃岐金刀比羅宮鳥羽分社 Kompira-Sanuki, Toba Branch Shrine (三重県鳥羽市、1956年竣工)。設計者は坂本鹿名夫(1911-87)。知る人ぞ知る“円形校舎”シリーズの設計者。…