2008-01-01から1年間の記事一覧

研究室の前期打ち上げ(飲み会)+台湾調査行ってきます。

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大学院入試を終え、ちょっと遅れて生田駅前の居酒屋へ合流。ちょうど乾杯のタイミングに間に合う。 少し前に兵役を終えて帰国・復学した韓国のK君も参加。 4ヶ月でメンバーそれぞれのことが分かってきた感じなので、今回は僕もかなり言いたいこと言った。て…

坂倉建築研究所を訪ねる。

0729 Tue. 少し前に前任者の田路さんにお願いしてあったのだが、今日の午前にセットしていただいたので、乃木坂の坂倉建築研究所へお邪魔した。これまで磯崎アトリエが入っていた建物に引っ越したのだとか(元の事務所は道を挟んだお隣だった)。まだガラス…

近代建築史/期末試験

0724 試験やりました。 何しろ明大生に対する初めてのテストだからね、採点の苦労はあえて我慢し、理解度を問う問題にしたぜよ。しかしおまえら、けっこう面白がって聞いててくれたと思ったのに、そりゃないぜって感じの理解度だぜよ。 ところで、授業でいつ…

全体ミーティング(今頃ですが先週のこと)+台湾調査のこと

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0724 バタバタしていて遅くなりました。M2よりポスト・メタボリズム試論のHさん、築地サーヴェイのMさんと、M1のMくん、Hくんが発表。前日、台湾調査参加者5名とミーティング。僕から研究テーマなどざっとレクチャ。M2のF君はこの調査で修論を書くことにな…

錯乱のニューヨーク再読ゼミ終わる。

5月より学部4年生〜M2までの12名で丁寧に読んできたがようやく終わる。コールハース『錯乱のニューヨーク』ゼミ。 最後に、再度全体を読み通して二通りのまとめをしてほしいとリクエストしたところ、4年生のグループ2つが引き受けてくれた。ひとつは“マンハ…

全体ミーティング

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修論4名。Kさんの70年代住宅論、Mさんの映画都市論、I君の坂倉と渋谷、F君の台湾竹造家屋論。いずれも夏休みのがんばり次第では面白くなる。8月の台湾調査(研究室より5名参加、人環大の学生3名も現地合流の予定)に出てしまう前に、夏になすべきことを明確…

近代建築史15(最終回)/モダニズムを超えて

まずはモダニズムの最低限の規定をしなくちゃ。Clement Greenberg の「自己批判を通じた自己純化」は古典的。「絵画とは何か?」を突き詰めれば平面であるということ以外には残らないように、「建築とは何か?」を問えば人間活動を内包する空間だということ…

東大駒場も立教大もキャンパスがいいな。研究会とかシンポジウムとかの週末。

0712 Sat. 10時30に駒場の東大生研へ。「ぼくらはまちの探検隊」審査員でお会いしたとき村松博士が「どう?」と誘ってくださった地球研村松プロジェクトの研究集会に参加。その前に藤森研のBさん(台湾出身)に会って博士論文の相談を受ける。植民地解放後に…

近代建築史14/日本のモダニズム

0710 前回は1920年代日本=表現主義系の全盛期だったが、今日は1930年代を中心に。Antonin Raymond の位置(めちゃ早い)、デ・スティルの重要性、バウハウスへの接触ときわめて裾野の広い追随者群の形成、そしてLe Corbusier の弟子たちの出現・・・という…

全体ミーティング+余談

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0710 今日のゼミはM1×2名。学部4年生×2名の進捗状況。なすべき作業を今後きちんとやってほしい。 4人の発表で一番発見だったのは、P・ベーレンスが19世紀末〜20世紀初のデザイン界の振幅のほとんどを体現してしまっているとしか思えないこと。ユーゲントシュ…

すりばちターミナル都市・渋谷

0705 Sat. 研究室の学生たちと渋谷を歩く。広大複雑怪奇な東京を僕も少しずつ勉強しなければならないが、今年はいくらか縁もありそうな渋谷を少しは語れるようになろうかなと。縁というのはI君の修論だけれど、もう少し大きな縁に広がるかもしれない。 その…

東大村松研究室の「ぼくらはまちの探検隊 in 笹塚」に審査員として参加。

0704 面白かった。 小学生が隊員。各チームに隊長として大学院生がつく。村松伸さんは「村松博士」、僕は今日の発表会だけだけど「青井博士」になったのでありました。あとでまた紹介するけど、今日もう一人の審査員をつとめた岡野校長がとてもエライ(僕な…

全体ミーティング+雑談(黒沢隆のこと)

0703 4年生。K君のテーマはモデュロール・ローカライズド。モデュラー・コーディネーションの線ではものすごい量のモデュール開発の歴史がある。しかしいったいモデュールが設計にクリティカルに効いてくるのはどの局面においてであり、またどのようにしてな…

近代建築史13/「我々」の世界史的前提〜日本の初期建築運動

0703 ヨーロッパ、アメリカ、日本のモダン・ムーブメントが同じ時間断面で見渡せるように、相関年表のごときものを作成して配布した。それなりによく分かるものができた。たとえばコンドル先生が来日した1876年というと、英国にArts and Craftsはあるが、次…

近代建築史12/国家と建築

0626 幕末明治は潜在的な歴史のパス(経路)が幾筋も見えるような不確定な時代であり、まただからこそひとつひとつの選択がそのパスを確実に狭めて継起的に決めてゆく時代でもあった。たとえば明治国家の首都は大阪になったかもしれないし、江戸・京都の二京…

全体ミーティング

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0626 私たちの研究室のミーティングは毎週木曜日の2〜3限。ランチも食べながらやれば4時間とれる。今日は報告5本。 M2修論。I君は渋谷駅と坂倉準三。坂倉の作家論的枠組みからの解放、日本型アーバニズムの一例のドキュメンテーション、江戸縁辺部の都市形成…

京都日帰りと・・・

0621.Sat ある出版企画(のようなものとか色々)の打合せのため、京都にて関係者が集まる。とりあえず初動方針を決める。帰りの最終ののぞみ号では同期のTと色々話す。帰ってみると、たしか13年ほど前からしばらく関わらせていただいたある作業でお世話にな…

2008 第1回 神田まちづくりフォーラム

0619 授業を終えて駿河台へ向かう。神田地区にエリアマネジメント組織を立ち上げることを目標とする地域関係者や専門家のミーティング。明大では建築の田路先生(現京都大学)・山本先生と商学部の先生方がかかわってこられた。それにしても街の方々にすごい…

全体ミーティング

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0619 4年生S君はP・ベーレンスに絞り込むことに。M君はまだ彷徨っているがB・フラーを勉強する。M1のM君は金沢シーサイドタウン(1978年)の報告。どうやら70年代に数々の傑作を生んだ集合住宅団地の計画手法の開発蓄積が詰まっているのではないかと推測。…

近代建築史11/コロニアルと擬洋風

0619 さあいよいよ日本です。 まず前提としての地球全体の見取り図。それから徐々に眼を下ろしてゆくと・・・ここは19世紀中頃の台湾北部は大渓という街。淡水河を舟で遡れる限界の地だ。ここに産する材木・樟脳・茶などは舟に積まれて川を下り、台北を通り…

金沢シーサイドタウン(横浜市)

0614 Sat. M君(M1)の企画で学生たちと歩く。並木一丁目は槇文彦設計で1978年竣工。同じく槇設計の並木第一小学校もアポなしであったが幸い出勤しておられた校長先生にご挨拶すると「これつけてくださいね」と“パトロール中”の腕章を貸してくださり30分ほど…

住総研・研究選奨授賞式+講演

0613 住宅総合研究財団の2006年研究助成(2006年6月〜2007年10月の1年半)をいただいて進めてきた私たち(青井哲人・角南聡一郎・陳正哲・張亭菲)の研究の成果(論文)が高い評価をいただき、「研究選奨」に選ばれたことはすでにちらっと紹介しましたが、本…

全体ミーティング

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0612 M2のMさんの築地研究はよい感触。この調子でぐいぐい進めてほしい。4年生K君はモデュロールの日本的ローカライズを探ることに。面白そう。Sさんはソウルの都市史・都市計画史を踏まえて近年の復元プロジェクトを位置づける。復元もまたソウルの速度の一…

1年生授業「建築史とは何か」

0612 1年生向けのオムニバス「建築学概論」の担当回。学生たちに3つの問いを投げかけた。問1はコルビュジエの近代建築5原則の新旧対照イラストをいくつか白くしておいて、そこに適切なイラストを描き入れろというもの(これは2年生にもやったが、それなりに…

近代建築史10/摩天楼と草原の家

0612 分厚い過去が堆積するヨーロッパとは異なり、新世界アメリカは独自の近代建築の方向性を提示する。巨大都市の摩天楼群と、草原・砂漠あるいは郊外の住宅群。この二つはもちろん対をなす。 前者はD. Burnham や L. Sullivan らのシカゴ派が先鞭をつける…

Mega Village of Taipei

ちょっと行ってきました。建築学会の計画委員会春期研究集会(布野委員長)も今年で3年目。今年はやや地味な企画かと思いましたがそれは僕がこの国にもう11年も通っているからで、よく考えたら多くの参加者にとっては新鮮なんですね。実際、非常に好評だった…

全体ミーティング

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M2修論4人発表。まだまだ先が見えん・・・。

近代建築史09/近代建築の定式化(再)

先週は時間切れでバタバタしてしまったので仕切り直し。コルビュジエの特質について少々丁寧に話す。 L'Esprit Nouveau 誌(コルビュジエが1920年から25年まで計28冊を編集・発行した雑誌)を一度見てみたいと思った。*授業後、ある学生が質問にきた。Le Co…

なぜ残らないか、同潤会。高見澤先生講演会。

6月3日:明治大学建築学科特別講義:高見澤邦郎「同潤会アパートメントも80年、遥かな世界となった・・・が」。設計の講評会を終えて会場へ急ぐ。・・・もう残るは上野下アパートメントのみ。どのアパートがどのようなコンセプトで生み出され、どんな経歴を…

(日程変更のお知らせ)東アジア建築文化国際会議 台南2009

主催者より連絡がありましたので、日程変更のうえ再掲します(来年4月15-18日開催予定→10-13日に変更)。アブストラクト+登録の締め切りは6月末(変更ナシ)ですので、みなさま奮って応募ください。私も出します。 東アジア建築文化国際会議 Whose East Asi…