全体ミーティング+余談

0710
今日のゼミはM1×2名。学部4年生×2名の進捗状況。なすべき作業を今後きちんとやってほしい。
4人の発表で一番発見だったのは、P・ベーレンスが19世紀末〜20世紀初のデザイン界の振幅のほとんどを体現してしまっているとしか思えないこと。ユーゲントシュティール(アール・ヌーヴォー)からバウハウス的なものにまで行きかけて、シンケルに還ってゆく、というような。

ところで昨夜(0709)は授業を終えたのち田町の建築会館へ。建築学会の法人組織基本問題検討委員会に出席するため。大幅に遅刻。しかも会議室では明らかに浮いている(僕が、年齢的に)。僕みたいなのをこういう大事な委員会に呼んでいただいたのは・・・以前、編集委員会時の連載やら、山口先生と120年史の仕事をさせていただいた際に、学会史をかなり包括的に調べたことがあって、それが理由ということだった。そのときは社会との関係をめぐる学会のスタンスの振幅を描いたつもり。しかしだからといって現実の課題に対して何か意見が言えるかというと全然水準が違う。リアリティが分かっていない。ふいに、いつだったかソウルの飲み屋で暑苦しいオヤジ先生たちに囲まれて、なんでお前らは学会のことちゃんと考えねえんだと叱られたことも思い出す。今回の委員会発足にあたり、事務局のMさんにはこの大きな出来事を見届けていただきたいと言われた。話は変わるが、色々でお世話になっている何人かの先生方にお会いできてよかった。そして建築雑誌編集委員会のころにメチャメチャお世話になった事務局のOさんと久しぶりに再会したのが昨日は一番嬉しかった。