2012-01-01から1年間の記事一覧

先日のKDU-ED Talk Session #2 のレポートを花田先生が書いてくださいました。

トークセッション2012 第2回 青井哲人「やわらかい都市のなりたち ー 都市の時間的振る舞いの学へ ー」レポート 花田佳明 画像拝借しました。「内容より雰囲気重視」(花田先生のtweet より)(笑)のレポートということですが、いずれきっと本にしますので…

建築雑誌2012年7月号・特集 動く建築:災害の間に

今号の特集は、「動く建築」と銘打っている。もちろん、ドーム屋根が開閉するとか、そういう可動性ではない。発災から復興にいたる災害プロセスの初期的なフェーズにおいて一気に、あるいはじわじわと出現し、そして近い将来にその処分が求められるような、…

(告知)第5回都市発生学研究会・7/19・松本裕先生「近代都市再開発を通じた都市組織の重層化 19世紀パリ大改造をめぐって」

都市発生学研究会では、7月19日(木)17:00より松本裕先生 (大阪産業大)をお招きして第5回公開研究会を開催します。奮ってご参加ください。 第5回都市発生学研究会 近代都市再開発を通じた都市組織の重層化:19世紀パリ大改造をめぐって 歴史都市パリでは…

六年振りの“母校”にて:KDU-ED Talk Session #2

20120627 Wed. 神戸芸術工科大学 環境・建築デザイン学科のトークセッション・シリーズ「建築から世界はこんなふうに拡がっていく」(全6回)の第2回ということで、「やわらかい都市のなりたち:都市の時間的振る舞いの学へ」と題するレクチャをしてきた。前…

今日はとてもよいものを見せていただいた。

2012.06.22 Fri. 昼間、新木場の某工務店にてたいへん貴重なブツを見せていただいた。興奮した。だんだん分かってきた。でも具体的にはまだ何も言えない。こんなエントリでごめんなさい。

告知:神戸芸術工科大学 環境・建築デザイン学科:2012年度公開講義(特別講義+トークセッション)

神戸芸工大の花田佳明先生が企画された今年の公開講義ラインナップ。伊東豊雄で幕を切り槇文彦で締めくくる全7回の特別講義と、「建築から世界はこんなふうに拡がっていく」と題された全6回のトークセッション・シリーズがあります。青井は後者の第2回で「や…

仮設住宅が変わる、復興が変わる。

20120617 Sun 「日本建築学会東北支部・みちのくの風 2012 青森」の計画系招待講演(シンポジウム)のため、前夜の懇親会に後ろ髪引かれつつ新宿から夜行バスに乗車。朝7時に八戸着。ちょっと時間をつぶしたあと会場の八戸工大へ移動。芳賀沼整さん(はりゅ…

笠原政治先生をお招きして総舗研究会

20120616 Sat. 総舗研究会(台湾の寝床調査の研究グループ)の集まり。総舗 chong-pho とは台湾漢人住居の寝室に張られた揚床を指すホーロー語(台湾語)で、我々はここ数年その分布、起源、波及、持続的影響などについて追いかけてきた。角南聡一郎、陳正哲…

(告知)日本建築学会東北支部・みちのくの風2012青森・2012年6月16-17日

下記の講演+討議が八戸で行われる予定です。詳しくはこちらを参照ください。 [日本建築学会東北支部研究報告会] 招待講演(計画系)基調講演+パネルディスカッション[CPD2単位] 日時:6月17日(日)10:30〜12:30 会場:八戸工業大学 メディアセンター …

建築雑誌2012年6月号・特集 エネルギーホーリック建築 Energy-holic Architecture

今号の担当は前真之(東京大学)・渡邉浩文(東北工業大学)のお二人です。前先生の出されたポレミカルなキーワード、建築の「エネルギーホーリック」状態について、3.11がもたらした(そして今もある意味では拡大・持続している)インパクトとともに浮き彫…

都市と都市/復元思想の社会史

最近どうも身体がフラッとしたり、逆にすごく重かったりで、地面を歩く感覚がヘンです。疲労でしょうね。それと建築の本を読む気力がめっきり減退してしまって、SF的な小説ばかり読んでる。これが妙に自分の身体感覚と合ってしまって抜け出せない。まずいな…

フットサル初勝利・3位入賞・打ち上げ

昨日(2012.05.20.Sun)朝9時から昼過ぎまで新百合ケ丘のフットサルクラブで開かれた5月杯に研究室メンバー12名で出場しました。チーム名は「町屋フロンテージ」。2年前くらいからときどきやってるんですが、ついに公式戦初勝利を飾り、3位決定戦でも勝って3…

年表・日本建築学会120年が学会HPで公開されていました。

今気づいたんですが、1886年創立の日本建築学会が120歳の誕生日を迎えたとき機会をいただいて作成した年表が、学会HP(学会紹介のページ)で公開されていました(左の画像をクリックするとpdfが開きます)。デザインは鈴木一誌さんです。いやー、渾身の成果…

建築雑誌2012年5月号・特集 建築産業は何を経験するか What the Building Industry Goes Through

5月号特集は、建築産業を主題としました。 まずは表紙をお読みください。「建設投資額」(総投資額)、「公共事業請負額」、「新築住宅着工戸数」、「建設許可業者数」、「建設業就業者数」の5つの指標につき、全国および被災3県(岩手・宮城・福島)のそ…

長崎、差異を生きる都市。

建築雑誌の取材のため広島と長崎に行ってきた。長崎は過去3度訪ねたことがあり、華人街、出島、社寺、グラバー園、異人館の町並み、現代建築、・・・それに平戸も佐世保もハウステンボスも見ているが、ヤミ市を引き継ぐ市場を歩いた以外では、戦争・原爆に…

やっぱり「建物」をつくるのです。

「建築」を考えることは大学で学んだ者の責務だし、また誰にでも開かれた自由な問いであるが、しかし誰であろうと、つくるのは「建物」である、というのが倫理でしょう。短文失礼。 明日は広島、1日おいて長崎に、建物と人に会いに行ってきます。

彰国社『復刻・デザインサーヴェイ」刊行/明治大学神代雄一郎著作アーカイブス公開中

『建築文化』誌に1968年から73年にかけて掲載された、明治大学神代研究室ならびに法政大学宮脇ゼミナールによるデザインサーヴェイが、当時の誌面そのままに復刻されました。巻末には当時の『建築文化』編集長・田尻裕彦氏による簡潔な文章「「デザイン・サ…

第11回編集委員会

2012.04.18 Tue. 編集委員会。 (1) 原稿料問題。 (2) 連載記事A〜Gの進捗状況を確認、検討。 (2) 6〜9月号特集 進捗報告。 (3) 10月号特集(田村・加藤・樫本)原案の検討。目次案決定。 (5) 11月号特集(中島・初田)素案の検討。「○○特集」決定版をつくり…

2012年度の研究室キックオフ/保存機械の話

今年度のゼミがスタートした。D2=2名、M2=5名、M1=5名、B4=8名の計20名。昨日(20120412)がキックオフ飲み会。新4年生たちも楽しみだ。 飲み会後半は滝沢君、陳君(ジョージ)と、保存とは何かをめぐって議論。話の枕に、フィリップ・ディック(仁賀克…

郭茂林氏逝去・ご冥福をお祈りします。

郭茂林氏(1920〜2012)が4月7日に90才で逝去されていました。日本植民統治下の台湾で建築を学び、東京大学(当時東京帝国大学)で助手をされ、戦後は吉武泰水と建築計画研究に携わるといった経歴をお持ちですが、とくに広く知られているのは、霞が関三井グ…

マイブリッジの The Horse in Motion が Google で。

Googleのホームに行ったらマイブリッジ(Eadweard Muybridge, 1830-1904)の The Horse in Motion がタイトル画像に使われていて、しかも中央の再生ボタンを押したら動き始めた。調べたら今日4/9はマイブリッジの誕生日であった。Google すげー。このデータ…

建築雑誌のデザイナー中野豪雄さんの最近のお仕事

昨日のエントリーのつづきです。 どうです、4月号の表紙デザインもよいでしょう。デザイナーの中野豪雄さんとはいつも特集の主旨や組み立てについてかなり突っ込んだお話をさせていただき、デザインの方向性を議論した上で、具体的な作業を進めながら理解の…

建築雑誌2012年4月号・特集 残されしもの、生かされしもの Legacies Reincarnate

残されしものの声を聞く特集です。編集担当は梅津章子さん(文化庁)と大沼正寛さん(東北工業大)。津波が一切合切すべてを流し去ってしまった、と考える人は今はもういないでしょう。 一方で、復興計画がその絵のとおりに実現に向けて運ぶと考えている人も…

明治大学 建築学専攻の新プログラムが2013年4月開校@中野新キャンパス 公式ウェブサイトがオープンしました。

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コース名は「建築・都市デザイン 国際プロフェッショナルコース」(通称I-AUD JABEEより認定を得ることにより、国際的通用性の担保された建築教育を提供」することを目指しています。海外の諸大学との共同デザイン・スタジオはもちろん、その他の授業もすべ…

卒業式

2011年度の明治大学卒業式が2012年3月26日に行われました。当方の研究室では、学部生9名が卒業、大学院生4名が修了しました。いつも同じこと言っていますが、今後も「考える自由」を大切にしてください。 どうしたら時代に振り回されずに、大事なことをちゃ…

復興の原理としての法、そして建築

20120322 Thu. 大学で会議の後、水道橋のダイワ・リースにて応急仮設についてインタビュー。“生き字引”お二人に一般にはほとんど知られていない事実と視点をたくさん教わった。建築雑誌7月号に掲載予定。ご期待ください。 20120323 Fri. 日本建築学会復旧復…

東日本大震災と都市・集落の地域文脈 −その解読と継承に向けた提言−

日本建築学会 都市計画委員会傘下の地域文脈形成・計画史小委員会で、東日本大震災をめぐる「地域文脈」の解読と継承に関する提言集がまとめられた。昨日(2012.03.20)、今年度最後の委員会があって、できあがった冊子(2012.03.01-02の学会震災シンポで主…

第10回編集委員会

2012.03.13 Tue. 編集委員会。はや10回目。 (1) 連載記事A〜Gの進捗状況を確認、検討。 (2) 5〜7月号特集 進捗報告。 (3) 9月号=年報(委員長)原案の検討。決定。 (4) 10月号特集(田村・加藤・樫本)素案の検討。とっても有意義な議論ができた。 (5) 11月…

黙祷。

2012年3月11日(日)。東日本大震災の発災から1年。14時46分。NHKの追悼式特番を見ながら家族4人で東北を向いて1分間の黙祷を捧げる。 その後、息子は友だちに電話をかけて外へ遊びに行った。娘はもう乗らなくなった自転車の絵を描いている。息子と娘が何年…

建築雑誌2012年3月号・特集 東日本大震災一周年 リジリエント・ソサエティ Resilient Society: Commemorating the 3.11 East Japan Earthquake Disaster

建築雑誌3月号が届きました。土壇場でいろいろ苦労した特集でしたが、災後1年間の地域の現場をレポートしながら、3.11以後急速に誰もが使うようになった「リジリエンス」(復元=回復力)という概念を吟味し、さらに米国(9.11もカトリーナもなかなか復興し…