建築雑誌のデザイナー中野豪雄さんの最近のお仕事

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昨日のエントリーのつづきです。
どうです、4月号の表紙デザインもよいでしょう。デザイナーの中野豪雄さんとはいつも特集の主旨や組み立てについてかなり突っ込んだお話をさせていただき、デザインの方向性を議論した上で、具体的な作業を進めながら理解の共有をいっそう深めていくような仕事の仕方をさせていただいています。個人的にも中野さんとのお仕事はとても楽しい。今回は残されしものへの人の関わり方について、7つの寓意的な画像を7色のレイヤーで表現していただきました。ヘリテージ、フォークロア、アメニティ、メモリアル、リカレンス、マテリアル、アースといった感じです。左に淡々とした解説テキストをつけていますのであわせてお読みください。表紙も特集の一部として味わっていただきたいと思います。(それから翻訳家の方にもかなり頑張っていただいていて、今回の英文特集タイトルは "Legacies Reincarnate" (再受肉する遺産)となっています、しびれました。)
中野さん(NAKANO DESIGN OFFICE)の最近のお仕事としては、目黒区美術館「DOMA秋岡芳夫」展や、東京大学総合研究博物館「アルケオメトリア:考古遺物・美術工芸品を科学の眼で透かし見る」展などがあります。いずれもポスターから図録まで、密度の高い、かっちりとした重みのあるお仕事です。