建築雑誌2012年6月号・特集 エネルギーホーリック建築 Energy-holic Architecture

cover_201206今号の担当は前真之(東京大学)・渡邉浩文(東北工業大学)のお二人です。前先生の出されたポレミカルなキーワード、建築の「エネルギーホーリック」状態について、3.11がもたらした(そして今もある意味では拡大・持続している)インパクトとともに浮き彫りにされています。建築のエネルギー消費と環境問題に関する前提的コンテクストについては、関連する建築雑誌バックナンバーにて是非ご確認ください。会誌HPでは左コラムにそれらバックナンバー(CiNiiにて公開)へのリンクを表示しています。『建築雑誌』はそのアカデミックな信頼性と継続性に裏打ちされた、膨大な参照ネットワークそのものでもあります。

次年度は「特集 続・エネルギーホーリック建築」が(おそらく)登場します。より建築の設計に接近した続編になると思いますのでご期待ください。

さて今回の表紙は、国立情報学研究所の北本朝展准教授が構築・運営する「エレクトリカル・ジャパン Electrical Japan」から、東京電力株式会社の発電所を取り出したデータをもとに、デザイナーの中野豪雄さんに仕上げていただきました(出力の小さな発電所や離島部は割愛)。都市が本質的に後背地に支えられるものであること、東京首都圏の後背地がエネルギーに関してもこれだけ広範に及ぶことを再確認できます。北本先生、ご快諾をいただきありがとうございました。同サイト、きっとこれからも進化しつづけますので要チェックですヨ、みなさん。