郭茂林氏逝去・ご冥福をお祈りします。

郭茂林氏(1920〜2012)が4月7日に90才で逝去されていました。日本植民統治下の台湾で建築を学び、東京大学(当時東京帝国大学)で助手をされ、戦後は吉武泰水と建築計画研究に携わるといった経歴をお持ちですが、とくに広く知られているのは、霞が関三井グループ(KMG)企画室室長としてプロジェクトを統率した霞ヶ関ビル(1968年竣工)です。台湾の高層・超高層ビルのほとんどに関与されきた斯界の先導者でした。
私は直接には面識はないのですが、たまたま酒井充子さん(映画監督)が郭茂林氏のドキュメンタリー映画をつくられるというので一度取材にお応えしたことがあります。つい最近、酒井さんからご連絡があり、映画がほぼ完成というところまでこぎつけたとのお報せをいただいたばかりでした。ご自身の目で映画を観ることなく逝去された郭茂林氏のご冥福を祈りつつ、映画の封切りを楽しみに待ちたいと思います。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120410/trd12041000150002-n1.htm

Youtube 超高層建築物の黎明期を担った建築家・郭茂林
Wikipedia 郭茂林