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“神社”の自明化をめぐる錯綜する史的過程へ

今回は1時から8時までぶっ通しの研究会(僕は1時間近く遅刻してしまい・・・ごめんなさい)。明治神宮がつながっていた文脈はきわめて広く深く近代日本の史的構造に結びついている。また、明治神宮をめぐる多方面にわたるプロジェクトは、分厚い過去を継承し…

2010年3月18日・田中淡教授退職記念講演会「中国建築を読む:重畳する空間と技術の伝統」於:京都大学人文科学研究所

昨日は日帰りで久しぶりに京都大学へ。田中淡先生の最終講義を拝聴した。中国建築が東アジア世界の中心として太い幹をなすように発展したきたことは言うまでもないが、講義では、古代の規範を考証し再現する努力を反復してきたのが中国建築の歴史であるとい…

2010年3月16日・藤森照信先生退職記念講演会「日本近代建築研究の足取り」於:東京大学生産技術研究所

1974年1月5日/明治神宮/東熊/台帳/桜井小太郎・曽根中條事務所/建築新潮/ドクロマーク/鋳物(鋳鉄橋)/ヤクザ五人/クローバー型/カブトガニは不味い/しらみつぶし調査/今は十分の一/三島通庸/コンドル(の娘)の生写真/深川ナポレオン/河鍋…

建築史交流会に参加させていただく。

本日(0313)第14回建築史交流会が法政大学市ケ谷キャンパスにて開かれ、高村雅彦先生にお誘いいただいて初めて参加しました。参加各研究室から推薦された20名が発表し(卒業論文・修士論文)、投票により6名が表彰されました。参加者(教員・学生)は100名…

トウキョウ建築コレクション プロジェクト展 総括座談会は・・・

終了後、学生たちとT先生とで飲む。今日も終電で帰宅。まずは座談会で僕が言った4つのことをほぼそのまま書きます。4つとも同じようなことを言っているけど。あとは寝てから書く。 (1) プロトコルと問題設定:まちづくり的実践等では、その場をつくる諸関…

トウキョウ建築コレクション プロジェクト展 第2部+終了後飲む。

tkc2010 プロジェクト展。今日は青井担当のスタジオトークで以下の4プロジェクトについて発表・討議が行われました(発表のために応募されたものですからこの場で公開してもいいですよね)。 摠見寺再建プロジェクト:安土城復元研究の一環として(滋賀県立…

楽しい研究会は夜の飲み屋へ続く。

橋本健二先生(→橋本健二の読書&音盤日記/橋本健二の居酒屋考現学)主宰のヤミ市の研究会に、初田香成さんにお誘いいただいて学生2人と参加。於・東大工学部1号館建築史作業室。メンバーに加えていただく。 初田さんはじめ4人の発表(うちの研究室のI君…

トウキョウ建築コレクション2010 来週です。

本日、大学の修士設計の講評会を終えてから早稲田大学へ移動してトウキョウ建築コレクション2010プロジェクト展の事前審査をしてきました。たいへん興味深い、精力的なプロジェクトが集まっていました。来週が楽しみです。 公式HPはこちら。

トウキョウ建築コレクション2010。今回はプロジェクト展でお世話になります。

公式HPはこちら。 今回はプロジェクト展(3月3・4日)のコメンテーターをつとめさせていただくことになりました。一昨年は修士論文の方を担当させてもらったのですが、プロジェクト展にはまた違った楽しみ方があるようで、スタジオトークというのも、何か靴…

四谷と渋谷にて。濃すぎてヘロヘロ。

昨日は午前中に四谷にある新宿歴史博物館にて「林忠彦写真展:新宿・時代の貌〜カストリ時代・文士の時代〜」を最終日すべり込みで見る。林忠彦(1918-1990)はプロ写真家としてデビュー後、1942年から華北へ出て“広報写真”を撮り、『写真週報』(内閣情報部…

12月10日・第1回 都市発生学研究会・田中傑氏「関東大震災後の復興プロセス〜バラックから本建築へ」

この公開研究会は、主題たる都市へのスタンスをかなり絞り込んでいますから、いつまでも続けられるものではないし、2〜3年で10回やって終わりたい、その間にどうしてもこの人と議論したいという方を幅広くお招きしたいと思ってはじめました。その第1回を田…

(告知)12月10日・第1回 都市発生学研究会・田中傑氏「関東大震災後の復興プロセス〜バラックから本建築へ」

私ども明治大学 建築史・建築論研究室にて、都市とその時間を発生学的に検討する連続公開研究会をはじめます。その第1弾は、私が拝読して驚嘆した(と繰り返し言明している)『帝都復興と生活空間:関東大震災後の市街地形成の論理』(東京大学出版、2006)…

「全球都市全史研究会」はおもしろくてむずかしい研究会です。

建築のみならず歴史学、政治学、経済学などの多様な分野の方々が都市(とくにメガ都市)の環境へのインパクトという問題に挑む、村松伸さん主宰の研究会(メガ都市プロジェクトの一環)。今日はその第3回で、テーマは「生態系から見た都市とそのネットワー…

9月26日/布野修司先生還暦記念アジア都市建築研究会+祝賀会+2次会+3次会+4次会

昨日、我々の師・布野修司先生の還暦記念行事が京都駅前のキャンパスプラザ京都で行われた。『カンポンの世界』冒頭にあるとおり、布野が東南アジアを歩きはじめたのは1979年。今年でアジア遍歴30周年ということになる。30年。布野が京都大学に来たのは1991…

何か都市を説明する原理が求められている。渋谷学第6回研究会にて。

予告どおり、昨年からの坂倉−渋谷研究の成果に加え、戦後復興期の渋谷で都市組織が生成し、それが自己展開し、あるいは消去整理されながら、やがて稠密化して新陳代謝に入ってゆく、そのプロセスに具体的な見通しをつけてみた。小さな建物の粒(細胞)から、…

渋谷の戦後史1945〜1970、しゃべります。 第6回渋谷学研究会・9月5日(土)国学院大学渋谷キャンパスにて

これです→http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/kouho0300062.html 第6回渋谷学研究会:渋谷の景観変遷をめぐる諸問題 発表1遠藤潤氏(國學院大學研究開発推進機構助教) 「近世から近代における渋谷川・古川流域の信仰史試論」 発表2青井哲人氏(明治大学…

南洋堂N+スクール/『彰化』台湾版/建築系ラジオなどなど

まず何と言っても南洋堂の店主AさんとSさん(神戸芸工大出身)、司会をしていただいた松田達さん、コメントをくださった田路貴浩・南泰裕のお二方、嬉しい感想をくださった鹿島出版会のKさん、それからぽむ企画のHさん・Tさん(お久しぶり)・・・皆さん有り…

南洋堂でしゃべります(もう直前ですが)

南洋堂 N+スクール vol.13 青井哲人「台湾都市の解剖学〜私のフィールドワークから〜」 2009年7月25日(土) 19:30〜21:00 EditorNさん、EditorKさんが売り子で参加されるそうです(←意味不明の人はこちらを参照ください)。Nさん、Kさんも来られるなら、ア…

建築家坂倉準三展 開催記念シンポジウム・7月12日(日)・国際文化会館にて

本日建築家坂倉準三展 開催記念シンポジウムが開かれた。とても面白かったし、そもそも坂倉を公開の場で論じる機会そのものがこれまでなかったのだから大いに意義のあるシンポだったに違いない。しかし全体に何かすっきりしないものが残る不思議な後味。語れ…

「自然」の科学・技術・行政という屈折したモダニズムはいかにして産み出されたのか。

国学院大学AMC棟にて行われた「第5回 渋谷学研究会」に参加した。 第5回渋谷学研究会「近現代東京の「鎮守の森」をめぐる地域史―多摩と代々木の事例から―」 発表1:畔上直樹氏(首都大学東京/東京都立大学助教) 「明治・大正期多摩における「鎮守の森」…

住総研・対論 梶山秀一郎さんらと

20090423 Thu. 大学にて近代建築史の授業を終えたあと、住総研シンポジウム「継承の知恵−保存・再生・無意識−」に行ってきた。 第78回 住総研「すまいろん」夏号 シンポジウム 対論I部:大嶋信道(建築家)/中谷礼仁(早稲田大学) 対論II部:梶山秀一郎(…

つづき。

台湾報告のつづきです。4月13日は台南より台北へ移動。夜、呉明修先生との会食。実は昨年末だったか、教授会中に『帝国與便所』っていう台湾で出版された日本植民地期のトイレ史の本を読んでいたら、横に座っていた坂上先生(建築設備分野を担当されている先…

卒業設計公開講評会終わる。

0201.Sun ゲスト・クリティックに大野秀敏さんと中村拓志さんをお迎えして2008年度明治大学建築学科卒業設計公開講評会が行われました。何と午後1時に開始して19時半頃に終了という長丁場。例年ノミネートされた12作品が発表されるので、学生の間でも「12作…

東大駒場も立教大もキャンパスがいいな。研究会とかシンポジウムとかの週末。

0712 Sat. 10時30に駒場の東大生研へ。「ぼくらはまちの探検隊」審査員でお会いしたとき村松博士が「どう?」と誘ってくださった地球研村松プロジェクトの研究集会に参加。その前に藤森研のBさん(台湾出身)に会って博士論文の相談を受ける。植民地解放後に…

住総研・研究選奨授賞式+講演

0613 住宅総合研究財団の2006年研究助成(2006年6月〜2007年10月の1年半)をいただいて進めてきた私たち(青井哲人・角南聡一郎・陳正哲・張亭菲)の研究の成果(論文)が高い評価をいただき、「研究選奨」に選ばれたことはすでにちらっと紹介しましたが、本…

なぜ残らないか、同潤会。高見澤先生講演会。

6月3日:明治大学建築学科特別講義:高見澤邦郎「同潤会アパートメントも80年、遥かな世界となった・・・が」。設計の講評会を終えて会場へ急ぐ。・・・もう残るは上野下アパートメントのみ。どのアパートがどのようなコンセプトで生み出され、どんな経歴を…

(日程変更のお知らせ)東アジア建築文化国際会議 台南2009

主催者より連絡がありましたので、日程変更のうえ再掲します(来年4月15-18日開催予定→10-13日に変更)。アブストラクト+登録の締め切りは6月末(変更ナシ)ですので、みなさま奮って応募ください。私も出します。 東アジア建築文化国際会議 Whose East Asi…

東アジア建築文化国際会議 台南2009 開催概要が決定しました。

次回は台南市で開かれます。メイン会場の文化資産保存研究センターは、旧台南州庁舎(総督府技師・森山松之助設計のマンサール屋根が魅力的な建物です)。このサイトをご覧のみなさま、是非ともまずは概要(アブストラクト)を書いて応募してください。概要…