(告知)12月10日・第1回 都市発生学研究会・田中傑氏「関東大震災後の復興プロセス〜バラックから本建築へ」

私ども明治大学 建築史・建築論研究室にて、都市とその時間を発生学的に検討する連続公開研究会をはじめます。その第1弾は、私が拝読して驚嘆した(と繰り返し言明している)『帝都復興と生活空間:関東大震災後の市街地形成の論理』(東京大学出版、2006)の著者、田中傑さんをお招きします。あの解像度でなければ出来ない議論というものがあるはずです。そこを掘り下げてみたいと思います。

第1回都市発生学研究会
日時:12月10日(木)16:30〜
会場:明治大学生田キャンパス第2校舎A号館4階A401教室
明治大学生田キャンパス http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/ikuta/access.html

関東大震災後の復興プロセス 〜バラックから本建築へ〜
講演:田中傑(芝浦工業大学

今から80数年前、関東大震災に罹災した東京の市街地にはバラックと称される23万棟もの仮設建築物が出現し、各種の復興事業が施行されるまでのあいだ、東京市民の日常生活の場となった。
本研究会では、政府特認の"合法的違法建築"たるバラックがいかなる経緯で、いかなる主体によって建設され、さらに合法的建築物たる"本建築"へといかに更新されていったのか、建築・都市計画関連法規や復興事業の施行との関係をふまえながら紹介する。また、この復興市街地が今日の東京都心部における土地利用現況におよぼした影響を 指摘し、その「遺産」、「負債」についても議論したい。

終了後は懇親会も予定しております。奮って御参加ください。