2009-01-01から1年間の記事一覧

クタクタの週末3連発

結婚式が2週連続とか色々あって遠出する週末が続いている。まあ目出度い集まりはよいものだし、昔付き合った学生さんたちの同窓会みたいになるのも楽しいが、スピーチだの乾杯の音頭だのは苦手なので勘弁して。それにしても車で片道5時間とか7時間とか、いく…

渋谷・東急文化会館のルーバーがカラフルだった頃があるらしい。

最近読んだ本+これから読む本

だいたい読んだ(読む)順で。 松平誠『ヤミ市〜東京池袋』(生活学選書、ドメス出版、1985) 川添登『建築の滅亡』(現代思潮社、1960) 塩満一『アメ横三十五年の激史』(東京稿書房、1982) 都市デザイン研究体『現代の都市デザイン』(彰国社、1969) 猪…

アメ横三十五年

どうです、激しいでしょう。何てったって「激史」ですからね。しかし表紙から想像される告発!糾弾!みたいなものではなくて、戦後日本人の克明な生活誌であり、“特殊商店街”の熱気と機構を記録した商業誌であり、戦争と植民地主義の遺産を横断するかのごと…

リートフェルトとカリブの海

奥佳弥著,キム・ズワルツ写真『リートフェルトの建築』(TOTO出版、2009)。著者の奥佳弥さんは神戸芸術工科大学時代の同僚で友人だが、もうずいぶんお会いしていない。ご本送って下さりありがとうございます。 で、さっそく開封してパラパラと頁をめくって…

トウキョウ建築コレクション2009

20090306 Fri. 論文の公開討論会に顔を出す。昨年からはじまった論文展と公開討論会だが、昨年は八束はじめさん、太田浩史さんとともに審査+コメンテーターをやらせていただいた縁もあり、主催者の学生さんたちを応援したい気持ちもあって、第2セッション…

坂倉展勉強会にて渋谷研究の中間報告

20090228 Sat. 赤坂の坂倉建築研究所にてある展覧会の準備にかかわる皆さんの勉強会があり、わが研究室にて進めてきた渋谷研究の中間報告をさせていただきました。というわけでもう言ってしまいます。 神奈川県立近代美術館(鎌倉)にて来る5月下旬より、坂…

渋谷区役所にて資料調査等。

研究室の学生4名と渋谷区役所へ。まちづくり課の方の御協力を得て、渋谷駅周辺地区の再開発の検討のために作成された模型を拝見しました。左の写真、一見したところ実際の航空写真のようですが、実はファサード・屋上・地表面等の写真を貼り付けて作成された…

鈴木成文邸にて。

20090222 Sun. 鈴木成文先生のお宅は大塚にあって、明治中期の書院座敷(戦後に移築してきたもの)から1927年のRC造書庫、さらには終戦直後1946年の木造15坪(この数字、分かる人は分かりますよね)まで、日本の近代住宅史のドキュメントそのものなのですが…

青井研究室初年度の修論発表会は・・・何だか盛り上がりましたね。

lab

20090220 Fri.-21 Sat. 昨日から今日にかけて建築学研究科(計画系)の修士論文発表会が行われ、40本弱の論文の発表・質疑が行われました。連日朝から晩まででしたからもうヘトヘトです。 さて、わが研究室のセッションは会場も盛り上がって僕はハッピーな2…

モックアップ検討+資料再調査

鎌倉のHPではまだ予告が出ていないようですが、少し前に書いてもいいと言われたので書こうかな。どうしようかな・・・決してもったいぶるわけじゃないんですが、もう少し待ちましょう。えっと我々の研究室は、ある都市的プロジェクト群の再評価を担当してい…

インフルエンザで寝ている修論〆切間際のF君へ。

もうひとつのブログでちょっと前に紹介したんですけど、こっちにも載せときます。 手前の黄色いTシャツは明治大学のF君。そしてコンベクス(巻尺)持って頑張ってるのが人間環境大学のS君です。8月の調査のときの一コマ。場所は嘉義の大渓厝。竹造家屋の実…

建築雑誌 2009年2月号・特集「宗教建築は終わったのか」

ご自身がキリスト者でもある香山壽夫先生の記事では、1960年代以降のカトリック改革(第2バチカン公会議での決定)で教会建築が大いに混乱していることが問題視されている。関谷直人氏が紹介しておられるアメリカの「メガチャーチ」も興味深い(時に1万人を…

卒業設計公開講評会終わる。

0201.Sun ゲスト・クリティックに大野秀敏さんと中村拓志さんをお迎えして2008年度明治大学建築学科卒業設計公開講評会が行われました。何と午後1時に開始して19時半頃に終了という長丁場。例年ノミネートされた12作品が発表されるので、学生の間でも「12作…

生成の学というものがありうるとしたら災害こそ主題になるに違いない 〜すまいろん2009冬号・特集「災害と住文化」〜

とつねづね思っていましたが、そういう特集が出ちゃいました。中谷礼仁氏と牧紀男氏の企画。どの記事もとても面白いので是非みなさん一読を(目次はこちら)。 たとえば野崎隆一氏の「コンテナ物語」は、阪神淡路大震災後のさまざまなコンテナ活用例を紹介し…

竹村真一郎氏インタビュー

本日(0125.Sun)、元坂倉建築研究所員の竹村氏にお話をきくことができた。まともな評価の与えられていない、いや記録さえ少ない坂倉の都市的なプロジェクト、とくに大都市ターミナル関連のプロジェクト群について、そのかなり客観的な位置づけが見えてきた。…

都市史特論13/見えない都市〜磯崎新の1960年代 (最終回)

まだまとまった研究のない日本の戦後都市史への展望を描いてこの授業を終わろうと思い、いろいろ悩んだあげく、磯崎さんが1960年代に書きまくっていた都市論の著作をひととおり読み直して紹介するという方法を選ぶことにした。それは、圧倒的な先見性(した…

西洋建築史13/18世紀:啓蒙思想の時代 (最終回)

0114 前回バロックまでの話は終えていたので、まずは都市に目を向けて、中世・ルネサンス・バロックの都市の特徴がどのように展開してきたかを概観して、建築とパラレルに理解可能なことを強調。一方、ロココの都市計画(←語義矛盾というくらい奇妙な響きで…

都市史特論12/自然環境と構築環境

話題はソウルの清渓川(チョンゲチョン)再生事業。現大統領・李明博の市長時代のプロジェクトである。 李朝時代、日本植民地時代、朝鮮戦争時代、高度成長期、そして21世紀。こうして通時的に清渓川の景観と社会的位置を辿ってゆくと、この川の変化、とりわ…

新年おめでとうございます。

多忙にかまけて転任のご挨拶を失礼しており、直接お会いして名刺をお渡しできた方以外は年賀状にて転居先等のご挨拶というかたちになってしまいました。申し訳ありません。 明治大学での学生たちとの初年度の成果もぼちぼちかたちにして参りますので、ご批判…

孫徳鴻さんと出かける。

注射が効いたのか体調回復。1月1〜2日は、台湾では舌鋒鋭い批評家としても知られる建築家・孫徳鴻さんにお誘いいただき、孫さん夫妻(+犬のキキ)とうちの夫婦とで南投県埔里鎮・魚池郷などに出かけた。気鋭の中堅建築家として一目置かれる孫さんは現代台湾…