クタクタの週末3連発

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結婚式が2週連続とか色々あって遠出する週末が続いている。まあ目出度い集まりはよいものだし、昔付き合った学生さんたちの同窓会みたいになるのも楽しいが、スピーチだの乾杯の音頭だのは苦手なので勘弁して。それにしても車で片道5時間とか7時間とか、いくら旅先で1泊しても帰宅して朝起きると身体のあちこちがガチガチ。まあ見たいものが少しは見れるのでよいのだけれど。
さて上の写真は諏訪湖のほとりにたつ片倉館。1928年竣工、1929年開設。一言でいえば温泉浴場なのだが、これがたまらなくよい。建築好きな人にもそうでない人にも強力お薦め。地元にこんな施設があるなんて諏訪の方々が羨ましい。この片倉館、絹で繁栄した片倉財閥の二代目が地域の福利厚生にと建設したもので、今もその財団が運営するれっきとした民営施設である。設計は森山松之助(1869-1949)。彼は台湾総督府営繕課長として総督府庁舎をはじめ多くの建物を台湾に残しており、僕にとっても何となく馴染み深い人である。それと、台北の北郊に「北投温泉」という植民地期に開発されて賑わった温泉地があって、そこの公共大浴場(1913年竣工、設計者不明/現・温泉博物館)が(外観など相当違うけれども)かつてはこういう雰囲気だったのかもしれないと感慨深く湯を味わった次第。2階の休憩室(ホール)で食事をとり、思い切って事務室をアポなしで訪ねると丁寧に建物を御案内くださった。洋式の浴場棟とは打って変わって、宴会場の棟は内部が和式。ただしいかにもアールデコ風というか、建具も棚も照明もカチカチしていて不思議な感覚だった。さらに応接室に所蔵されている図面やアルバム等も見せてくださり感激。えっと、これは先々週末のこと。諏訪大社も異様な雰囲気があってすごかった(藤森参拝は残念ながら次回)。
R0019923こっちは先週末。京都との往復。披露宴・二次会を終え、一泊後、渋滞を恐れて朝のうちに京都を出て岐阜の羽島市へ。坂倉展がらみで見ておかなければと思い、羽島市庁舎(1963)・羽島市勤労青少年ホーム(1964)・羽島市民会館(1968)へ。写真は市庁舎。