坂倉展勉強会にて渋谷研究の中間報告

東急会館_竣工3
20090228 Sat. 赤坂の坂倉建築研究所にてある展覧会の準備にかかわる皆さんの勉強会があり、わが研究室にて進めてきた渋谷研究の中間報告をさせていただきました。というわけでもう言ってしまいます。
神奈川県立近代美術館(鎌倉)にて来る5月下旬より、坂倉準三展が開かれます(まだ予告は出てませんが)。追って7月よりパナソニック汐留ミュージアムを会場とするパートも開場、以後は9月まで二会場同時開催(二部構成)となります。

R0018864今回の展覧会では、これまでの初期の作品に偏った作家論的な枠組みを相対化しつつ包括的な坂倉像が初めて提示されることになるでしょうから是非ご期待ください。
多くの大学研究室がこれに関わっていますが、我々はなかでも特徴的な位置を占めると考えられる鉄道ターミナル関連プロジェクト群(とくに渋谷)を担当しています。すでにお報せしたようにM2のI君がよい修論を書いてくれました。私自身もありうべき論点とフレームを発見しつつ埋めるように勉強をしてきたつもりですし、また多くの方々にご協力いただきインタビュー、取材、資料調査などを積み重ねてきましたので、今日は現時点での中間的な総括をさせていただいた次第です。私も楽しく話させていただきましたが、美術館・坂倉関係のコアの方々も大きな関心を寄せてくださいました。これからいよいよ具体化されていく展示やシンポジウム等の内容にも大いに反映されるだろうと確信しつつ、あと1ヶ月でさらなる拡張と深化を目指して奮闘しようと思うのでありました。

R0018871終了後も展示・図録・シンポジウム等について議論が続く・・・。