2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

開拓者としてのヒト

昨日6月28日(火)、僕が担当幹事をしている設計科目で兼任講師の先生方にレクチャーをしていただく「イブニングトーク」の本年度第2回目を行った。小島真知、山本祐介、安部良、古見演良の4人の建築家のお話はどれも興味深いものだったが、個人的に一番引…

ウェブサイト「三陸海岸の集落 災害と再生:1896, 1933, 1960」第二次公開は54集落。

4月29日に公開した「三陸海岸の集落 災害と再生:1896, 1933, 1960」(明治大学建築史・建築論研究室作成)ですが、本日ようやく第二次公開にこぎつけました。今回は第3区(典型的リアス式海岸)の全対象集落のページを作成・公開しました。これで収載集落…

「ただ在る」

牧紀男『災害の住宅誌:人々の移動とすまい』(鹿島出版会、2011)読了。初田香成『都市の戦後:雑踏のなかの都市計画と建築』(東京大学出版会、2011)も1/3くらいまで読んだ。まったく性質の異なる2冊だが、大局的には同じ思考空間のうちにある気がするし…

故・田中文男設計の継手仕口模型、組み立て実演ミニシンポジウム

2011年6月17日(金)午後、明治大学生田キャンパスにて。伝統工法の継手・仕口をコンパクトな模型のなかにできるだけ多種、しかも意図が汲み取れるように配慮しながら組み込んだ、立派な模型です。開発(考案・設計)は学者棟梁として高名なあの田中文男氏(…

開かれない世界遺産?

高木博志先生(日本近代史:近代天皇制の文化史的研究/京都大学人文科学研究所)が『中央公論』2011年7月号にお書きになった「世界遺産の前に考えるべきこと:閉鎖的な管理をやめ古墳時代の天皇陵を公開・活用せよ」を送ってくださった(いつもありがとうご…

私たちは都市という形で組織化されている;ジェイン・ジェイコブス『アメリカ大都市の死と生』

昨日は学生たちと5時間半かけてジェイン・ジェイコブス著・山形浩生訳『アメリカ大都市の死と生』(鹿島出版会、2010)(”The Death and Life of Great American Cities”, 1961)を読むという贅沢な時間を持った。このところ胃が痛くなるようなことが多いが…