列壁都市論のお披露目。

wall_to_wall2010年10月3日(日)、建築学会都市計画委員会の「地域文脈形成・計画史小委員会」の連続研究会が開かれた。この日の主題は「計画と形成」。十数人の小さな研究会だが、中島直人氏、安田孝氏、田中傑氏といった錚々たる方々が現在進行形で考えていることを話されたいへん刺激だった。僕も最近の展開と構想を話させていただいた。
『彰化一九〇六年』(アセテート、2006)以来少しずつ深めてきたテーマはあり、その一部は近々出版する計画の中国語版に盛り込んでいるのだが、それ以上に、研究室の学生たち数名による今夏の「台南サーヴェイ2010:切断と反応」と、彼らとのディスカッションのなかから見えてきた重要な論点を組み込んだ話にしようと思った。タイトルは「列壁都市論:reassessing "wall to wall architecture"」。台南サーヴェイの部分は研究室の石榑君が発表した。
「列壁都市」も「wall to wall architecture」も偶然の必然で生まれた造語。台湾都市論としても前著からかなり深化(進化)していると思うし、また都市組織論の再編成に向けてひとつの明瞭な理論モデルを提供できる内容になっていると自負する。関連して、私たちの研究室が立ち上げようとしている新しい学問領域とその固有の方法論についても紹介した。『建築雑誌』2010年12月号の特集のために執筆した原稿はこの議論のダイジェストになっていますので、お手許に届きましたら是非ご一読ください。