【告知】10/24 明治神宮シンポジウム「明治神宮「誕生」の前史を考える:境内と社殿の近世・近代」

こういうシンポジウムを行います。復古とは何か、自然とは何か。こうした問題をめぐる精神史・技術史に、神社における近世−近代の連続/断絶の相を通して迫っていきます。奮ってご参加ください。
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明治神宮シンポジウム「明治神宮「誕生」の前史を考える:境内と社殿の近世・近代
日時:平成27年10月24日(土) 午後1時00分〜5時00分
会場:明治神宮社務所講堂

プログラム
趣旨説明 青井哲人明治大学理工学部准教授)
主題解説

  • 是澤紀子(日本女子大学家政学部准教授)「近世神社の境内と自然―三輪山禁足地の近代化をめぐって―」
  • 加藤悠希(竹中大工道具館研究員)「近世・近代の伊勢神宮における復古意識」
  • 青木祐介(横浜都市発展記念館 主任調査研究員)「制限図の成立と神社古制保存−明治初期の神社政策より−」
コメント
全体討議

 明治神宮史研究会および関連する科学研究費の研究グループ(代表藤田大誠)では、数年にわたる研究成果を藤田大誠・青井哲人・畔上直樹・今泉宜子編著『明治神宮以前・以後』(鹿島出版会、2015)として刊行した。「近代日本において国家的・公共的存在とされた神社。変貌してゆく都市や地域社会のなかで、それはどのような機能や特質をもつ空間として期待され、いかなる環境・風致・景観が創出されようとしたのか    。大正時代の明治神宮造営を大きなメルクマールと捉え、神道史、建築史、都市史、地域社会史、造園史などを横断しつつ、神社境内の環境形成をめぐるダイナミックな構造転換を描く。」(同書トビラ)
 同書は主として明治以降の歴史的展開のなかに、神社をめぐる物的な環境形成の大きな転換点として明治神宮を位置づけるものであったが、しかし、さらに遡って、近世から近代への移行に目を向けてみると、この転換点の特質は相対化されてくるのではないか。
 たとえば、明治神宮の社殿建築にはある種の復古意識をうかがうことができるが、社殿建築の復古には少なくとも17世紀以来の歴史がある。また明治神宮神苑における生態学的な森の理解は、近世における禁足地と無縁といえるのだろうか。  本シンポジウムでは、こうした視座から、神社の境内や社殿が近世から近代へとどのように変質するのかに焦点を当て、そのことによって明治神宮史研究のありうべき問題系を新たに取り出すことを目的としたい。

主催 明治神宮国際神道文化研究所
共催 明治神宮史研究会
   〒151-8557 東京都渋谷区代々木神園町1-1
   TEL:03-3379-9338 / FAX:03-3379-9374
   E-mail:center_mj@so.meijijingu.or.jp