彙報的備忘録

所用あり盛岡に入っている牧紀男さんと電話で喋った(3/24昼前)。首都圏の関心はもっぱら放射能だが、現地では緊急期から応急期への移行が焦眉。現地の役所も仮設住宅供給で忙殺されている模様。別の情報だが国はすでに仮住まいからの再定住にかかわる計画にとりかかりつつあるらしい。宮城の竹内泰さんからは津波に洗われてしまった南三陸町志津川の緊急報告をもらい、漁業・運輸など海のネットワークの段階的な復興をどう仕掛けるかなどの課題を伝え聞く。関西では実績豊富な専門家の皆さんが連日会合を持たれているようだが現地に入れる日がまだ来ない。自治体が動かさねばならない調査・計画は膨大にあるだろうが、国庫負担か自治体負担かといった予算地図の塗り分けも当然ながら俎上にのぼっているだろう。財政的余裕のない小自治体やそこに入るコンサルに早く金がつけられるかどうかが大事なのではないか。さまざまな時間がずれながら次々に重層していく感じ。地図が必要だ。

(追記)日本建築学会では東北関東大震災関連で寄せられた情報が次々にアーカイブされている。→こちら 左記リンクは3月分。上部の「Top Index」でトップへ上がれる。上記竹内さんの報告(複数あり)もここで閲覧できる。彼によると現地は「まだまだ緊急期」。
(追記)中谷礼仁委員長から建築雑誌の緊急対応方針が出ました。→こちら