お尻にしますか?

地政事務所で植民地期の登記簿を繰ってはメモをしているうちに体調がおかしくなる。朝から胃のあたりが差し込むように痛いし、昼頃から徐々に身体が重くなり熱っぽくなってきた。本当は明日は中部の竹産業の中心である南投県竹山鎮へ移動して調査をつづける予定だったのだが・・・やむをえず宿をキャンセルしていったん台北に帰還。病院で診察を受ける(疲れから来る風邪と胃炎だろうとのこと)。注射をと言われて待っていると看護婦のお姉さんがやってきて、出し抜けに、「屁股嗎?」(お尻にしますか?)・・・「えっ?」。だいたい注射自体が日本では滅多にやらなくなっているがお尻とは何事か。しかし彼女の表情はいたって真面目なのでこちらも真面目に聞き返す。「・・・他の選択肢はないのでしょうか?」 どうやら注射は2本打つのでどこにするか選んでもらいたいということだった。
えっと、交渉の結果、注射2本、右腕と左腕に打ってもらいました。