全体ミーティング

今日はDのK君、M1のM君、M2のHさんの3人が報告。
そんでHさんの発表で川添登氏のメタボリズム論に眼を開かれた気がした。いかに私の理解が薄っぺらであったかと恥じ入る(いやたんなる不勉強か)。川添氏はインフラストラクチャを否定して、ひとつひとつの住宅や建物がつながったりして生成する柔軟な複合体を考えていた。で、注目すべきことは、アーケード付き商店街、地下街、あるいは何とか会館などといった雑然たる活力に満ちた日本独自の複合的集合体とメタボリズムは親類なのだとも言っていること。何とか会館というのはターミナル+百貨店+劇場+遊園地+・・・というような(我々が渋谷研究で扱おうとしている)施設のことだろう。その眼からみれば、建築的形式を優先して生成変化を歪曲してしまう(←メガストラクチャー的発想へのヴェンチューリの評)ような黒川らのメタボリズムは、要はメタボリズムではなかったということだろう。川添氏の言葉の不思議なところは、空中を浮くばかりかと見えるメタボリズムの思想が、ふいに地上にランディングしそうな瞬間があることだ。そこのところを追跡すべしだな。