インフォ・グラフィクスを通して、建築を考える。

※ 展覧会は1月19日(日)をもって終了しました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
※本日1月20日(月)、撤収作業を行いました。これにて建築雑誌関連のお仕事すべて完了です。執筆者・登壇者の皆様、ライターの皆様、制作のMDRの皆様、事務局の片寄様、中野デザイン事務所の中野豪雄様・皆様、編集委員会の皆様、ありがとうございました。今後の建築雑誌も楽しみに拝見します。
14725e2dd9dbfb4fcd8d1d89c00ddd5f7931c28bbig昨日(20140116 Thu.)、建築雑誌2012-2013展のトークイベント「建築的思考とインフォ・グラフィクス:『建築雑誌』2012-2013の編集とデザインのインタラクションを通して」を盛況のうちに終えることができた(満席)。今期(2014-2015)の会誌編集委員会の委員である南後由和さん、デザイナーの原田祐馬さんをお招きして、任期を終えたばかりの前編集委員会のデザイナー中野豪雄さんと青井、というメンバー。いや、ほんとに、この展覧会と討議をやることで、2年間24冊の建築雑誌の仕事が何だったのか、自分たちなりに客観化する機会になった。
 昨日の議論では、南後さん(グラフィックデザインタイポグラフィー等々に通暁してらっしゃる!)の言葉と、原田さんの方法論を通して、中野さんの仕事と、私たち編集委員会でやってきたことの意味というか特質というか、そういうものを再確認できた。ありがたい。
 雑誌というものがひとつのメディウムとしての形式性をもつのだとすれば、そのメディウムの上(内)にヴィジュアル化された情報(あるいは情報化されたヴィジュアル)の論理性と読解性を徹底していく中野さんと、メディウム自体が置かれうる生態学的な関係(例えば雑誌がヒトや他のモノとの関係性のなかでどう振る舞いうるか)にデザインの論理を求める原田さん    というような対比的な整理ができそう、というのが昨日得られたわたしなりの理解。これは建築の現在を考える上でも重要かつ面白い指標になると思う。
 南後さん、原田さん、ありがとうございました。そして中野さん、お疲れさまでした。なんだかんだいっても、やっぱりシンクロしたんですよね。避けがたいもの、人間の根深いものを感じた2年間でした。