卒業論文・卒業設計の一週間終わる。

 先週は1月24日(火)に論文・設計の提出受付。25日(水)に各教員による設計の審査、26日(木)に論文の発表会(口頭試問)、27日(金)に設計のポスターセッションと公開講評会ノミネート会議(全43作品から7作品を選考)、28日(土)に卒業判定会議、29日(日)に設計の公開講評会、とまさに卒業論文・卒業設計ウィークでありました。昨日駿河台キャンパスで行われた公開講評会のゲスト・クリティークは團紀彦さんと吉村靖孝さん。的確で学生にも伝わりやすい、有益なコメントをたくさんいただき、他の教員も含めて十分な議論を尽くしたうえで投票→各賞決定という、とてもキレイなかたちで幕が下りた。そして打ち上げ。ゲストと専任・兼任教員とで一次会をした後、学生たちのところに合流して4時まで?飲んだ。1週間疲れたー。

 建築史・建築論研究室の9名(論文3名・設計6名)の成果は以下のとおり。

卒業論文

  • 河合 彩「護国神社の建築史的研究:造営組織・設計手法・祭祀プログラムからみるその近代的特質」★徳永賞
  • 齋藤 玲「日本橋「保存」の歴史的特質:首都高速道路建設をめぐる議論の構図と推移から」
  • 大山達也「三陸漁村における昭和津波後の「復興地」と戦後の変容過程:3Dモデル制作を通して」

卒業設計

  • 笹 朝斐「あさひはうすと米屋のおじさんと中井商店街」★堀口賞
  • 滝沢皓史「進化する保存建築:伊根浦伝統的建造物群保存地区における船屋のリノベーション」★優秀賞
  • 中村円香「スキマナガヤ」
  • 西村拓真「Bypassing-the-Mass」
  • 関口晶子「けろべのカベ:ノコルカベ・キエルカベ」
  • 林 直弘「SELF-ORGANIZING MOLECULES」

徳永賞は卒業論文の最優秀賞(計画系・環境系・構造系別)。堀口賞は、意匠的に傑出した作品に与えられる賞。滝沢君は惜しくも建築学科賞(総合的に優れており学科として顕彰する作品に与えられる)を逃しましたが優秀賞(上位5作品)。ということで今年は皆さんが素晴らしい結果を残してくれました。公開講評会に選ばれず悔しい思いをした人も多かったですが、大きな課題は大きな糧。その課題が何なのかをじっくり考えることが大事だと思います。