分断された小宇宙としての漁港漁村

10月17日(月)10:00〜建築雑誌1月号特集のため富田宏氏(株・漁村計画 代表)へのインタビュー。ランドスケープの近藤卓さんと。本当は1ヶ月前に予定されていたのだが先月のあの台風のために延期になっていた。いやはや充実の2時間半だった。三陸海岸の漁港漁村の戦後史がきわめて立体的に描き出される記事になると思うのでご期待を。
最後の方で富田氏が言っておられたのだが、世の中のさまざまな「計画」のなかで、漁村計画ほど完結した宇宙のデザインたりうる可能性をもった領域は他にないだろうと。とりわけ三陸はそうだろう。けれどもそれが省庁だとか権利関係だとかによって分断されていて、ひとつの環境的なセット(アレグザンダー)として考えていくことは難しい。学界ですら、地理学、経済学、法学、民俗学・・・と互いに交渉がない。だから富田氏はどこに呼ばれても「つるもうぜ」と呼びかける。

午後は日本建築学会理事会に出席。終了後、5月号担当者の皆さんに合流して飲む。U氏、F氏も合流して気がつけば朝。あー。