筋肉痛

 6月29日(水)18:00、博士課程の石榑君が法政大のN君と先週末に三陸海岸の漁村を見て回ったというので急遽報告会をした。理科大の田中傑さんが駆けつけてくれた。まわった範囲はウェブサイト「三陸海岸の集落 災害と再生:1896, 1933, 1960」でいえば岩手県下の第3区(典型的リアス海岸、左記サイトでは全集落の情報アップが先日完了している)を網羅し、第2区と第4区に少しかかる程度のエリア。3日間で30強の集落。ほとんどが報道に出てこない小集落だが被害は決して小さいわけではない。各集落の地形はウェブサイト作成時に計画図や航空写真でみていたが、現場で撮影された写真をみると実際の三次元的な地形が立ち上がってくるだけでなく、そこに原集落と昭和の集落移転、その後の変化、3.11の被害状況が、時間軸上に積み重なってくる。大地に対する開拓者としてのヒトという、果敢であるがゆえに謙虚であるような、そんなイメージが頭のなかでぐるぐるしているのだが、それを消していったはずの戦後史(たぶん70年代後半以降かな?)の具体的な像がむしろぽっかり空白であることに隔靴掻痒の感が強い。そことのところの実像をしっかり描かないと。
 6月30日(木)18:00、松島潤平さんと藤村龍至さんが研究室を訪ねてこられ、台湾の都市に関してインタビューを受ける。ART and ARCHITECTURE REVIEWのアジア・グローバル・シティというシリーズのなかで掲載されるそうだ(10月くらいかな)。うちの研究室で進めている都市研究の方法を紹介しながら、都市組織レベルでの台湾都市の基本的な特質について何が見えてくるかをお話した。日本都市の特質もその視角から明瞭になるはず。最後に藤村さんのある“観察”がポロっと出て僕はそれが面白かった。
 7月3日(日)、10:30〜14:00、研究室メンバーとフットサル。“ウルトラ・スーパー・ビギナーズ・クラス”という奇妙な英語の、つまりはすごく初心者の試合だったはずなのに何かけっこう経験あるチームばかりで、当日つくったアドホックな素人チームは前回につづき全敗で最下位。ほとんど走れないのが情けないが、体を動かすのは気持ちいい。夜は石榑・ジョージ(陳頴禎)ほかが4人で借りてる一軒家にて打ち上げ。
 7月4日(月)、武蔵野美術大学へ。非常勤で西洋建築史。今日は「モーセの革命」(一神教の誕生)について。明大もそうだが節電がシビアになってきて、うだるような講義室で2コマも喋るともう息も切れ切れという感じ。そして筋肉痛!