新建築住宅特集とどく。

2010年5月号が届きました。今回は「エッセイ:住宅を読む」(前号感想+時評)、次号は「コラム:近作を訪ねて」(近作訪問)。この繰り返しで1年間担当します。建築雑誌2010年3月号特集「ナイーブ・アーキテクチャー」でも取り上げられていたように、このところ建築設計の主題はドメスティックな可触的・近傍的領域に極限されてきて、そのぶん感度、精度、解像度が焦点になってきたと思います。そのことがもたらす生産性はどのあたりにあるのか。またどんな脈絡(歴史、自然、技術、都市・・)がそこにつながっているのか。今の状況を抜け出ていく契機はどのようなところにくすぶっているのだろうか。もう少し大きなうねりをもったムーブメントになっていく方向性はあるのか。などなど、設計者や作品と対話しながら、模索できればと思っています。
近作訪問の最初の取材は、一昨日の日曜日にバスに揺られて葉山に行ってきました。松野勉さん・相澤久美さん(ライフアンドシェルター社)設計の住宅です。前々日に雪が降ったとは思えない初夏のような心地よい日差しの下でいろいろ楽しい議論をさせていただきましたので6月号をご覧ください。