所用で武蔵野美術大学に行ってきた。

PB105197昨日、所用があり武蔵野美術大学鷹の台キャンパスに松葉一清先生を訪ねた。

用件が終わった後、松葉先生にキャンパスをざっと案内していただいた。芦原義信先生のマスタープランにより1961年に開設されたキャンパス。

PB105163たぶん一番知られているのはアトリエ棟(1964年)。6月だったか改修を終えたお披露目シンポジウムがあったようで、中谷礼仁さんが自分なら「井桁ビレッジ」と命名するとブログで発案しておられたけど、ほんとに、井桁に組まれた壁梁と屋根のリズムが集落のよう。井桁のスパンとその梁成ならぬ壁成に対して、地上階の天井高が極端に低くて2.2mくらいしかない(←正確な数字ではないです)。それがとても不思議な感覚で、ひとたび村にさまよい込めば上から迫るような深い井桁に取り囲まれてしまい、足元の視界だけが低く広がってゆくのである。

PB105128あと、正門入って正面の1号館の建物は個人的にすごく気に入った。アトリエ棟のような強烈さはないが渋い傑作だと思う。

ちなみにお隣には山口文象設計の朝鮮大学校の建物群があり、外から見ただけだがこれもなかなか凄みのある佇まいであった(1枚目の写真の背後に写っているのがその一部)。ちょっと行くと津田塾大学のキャンパスもあり、これはまた全然違う意味ですばらしい。