すまいろん2009夏号・特集「継承の知恵:保存・再生・無意識」

すまいろん2009夏前に早稲田大学にて1年生の皆さんの授業を兼ねて行われた対論(大嶋信道×中谷礼仁、梶山秀一郎×青井哲人)ならびにこれと別に行われた対論(前野堯×清水重敦)が掲載された『すまいろん』夏号ができあがりました。
いま全部に目を通してみて思いました。是非とも多くの学生さんに読んでもらいたい一冊です。「保存する」「再生する」という他動詞のもつお仕着せな感じがイヤというあなた、是非。あなたの前に「無意識」(自動詞)をも組み込んだ発見的で創造的な建築的時間論の世界が広がるはずです。
僕もけっこうのびのび語っているし、清水さんや中谷さんたちの対論とも意図せず互いに接続しているし、自分でもわりと面白く読めてしまいました。未発表スライド(Apple Keynoteにて作成)もそのままレイアウトされていて、我々がフィールドから組み上げてきた、やや乱暴ながら独自の台湾都市論・町家論がここに凝縮されているかも。拙著『彰化一九〇六年』(アセテート)からの展開としてもお読みください。(一部、スライドに使用した台湾の本の挿図がそのまま載っかっていました、私の確認不足です、お許しください >台湾の著作権者の方)

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