渋谷資料調査


大学院生3人のチームをつくって渋谷を調べている。もうちょっと言うとターミナル駅複合体がいかにaccommodatingかつvestigialなプロセスによってつくり上げられてきたかを検証したいと思っている。お察しのとおりブログのタイトルにも重なるテーマ。これはヴェンチューリの "complexity and contradiction"を都市史的な観点から読み直すことでもあるし(実は都市史の本なのだ)、ル・コルビュジエCIAM流アーバニズムが世界的に批判されはじめた時期の日本の(日本的?)実践のドキュメントをきちんと描き出すことでもある。関連イベントの公式アナウンスはまだ先になりそう。
というわけで昨夜(1008wed)は坂倉事務所にて渋谷関係の資料調査+次週のインタビュー打合せ。そのとき聞いた話だが、かの"L'architecture d'aujourd'dui" 誌に東急会館(1954年竣工)が紹介されたことがあって(1956年前後)、あちらでは高架の電車が突っ込んでいったりロープウェイで屋上にのぼれたりする建物など理解不能ということだったらしい(笑)。そういうこともヒントになる。ちなみに記事の仏訳は高階秀爾さんで写真は二川幸夫さんだったとか。