『ソウル学研究』に掲載


ソウル市立大学ソウル学研究所の論文集 “The Journal of Seoul Studies”32号(Autumn,2008)がソウルから届きました。下記の拙論が掲載されています。
Akihito AOI, "Shinto Shrines and Urban Reconstruction of Seoul : Focusing on Chosen Jingu"
昨年12月にソウルで講演させていただいたときに英語で書き下ろしたものがもとになっています。内容は拙著『植民地神社と帝国日本』(吉川弘文館、2005)のうち、ソウルに関する部分をひとまとめにし、伊東忠太のソウルでの足跡に関して若干丁寧な記述を加えたものです。私としては神社境内からみた都市史の研究はもう古い作業に属すのですが、その後に進めている都市や住居に関するまったく異なる視点からの研究が進展すれば、また違った意味をもたせることができるかもしれないとも思っています。
で、その神社関係の研究はまだ一度も英語にしていなかったので、こういう機会をいただいてありがたいなと思います(Song In-ho先生カムサハムニダ)。英語にするってやっぱり重要だと最近強く思います。たとえばアジア地域のフィールドワークを、韓国や台湾の研究者は精力的に行うようになってきていますが、それと日本人の研究とがまったく無関係に平行線というのは決して望ましい絵ではないですね(これ前にもちょっと書いたような)。やはり交通可能にしておくことは不可欠です。