3月17日(木)18:00〜 千年村プロジェクト勉強会シリーズ「先達に学ぶ」にて

来る3月17日、千年村プロジェクト先達に学ぶの第2回レクチャをすることに。この機会に僕も色々教えていただこうっと。下の画像は『康熙臺灣輿圖』(部分、オリジナルは536×66mm、作成1699-1704頃)。上が東側(中央山脈)、下が西側(西部平原−台湾海峡)である。幾筋もの河川が流下する。緑深い山々から運ばれた土砂が扇状地をつくり、それらが互いに連接するようにして平野を押し広げてきた。17世紀前半の台南にはじまる漢人入植の動きは次第に北上し、18世紀に入る頃(この絵が描かれた時期)には濁水渓流域(画面中央)にも彼らの活動の場と行政や軍事の拠点も生まれつつあるが、まだ原住民たちのテリトリーも併存している。いくつかの都市類型と灌漑農地が固有のリスクを抱え(抑え)つつ明瞭なレイアウト・パタンを描くようになるのは、さらに半世紀、いやもう少し先だろうか    今回の舞台は19世紀。暴れ狂う濁水渓の流域に展開した人間集団の相克を、いささか乱暴ながら仮説的に描き出してみようと思う。
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講演者:明治大学 青井哲人准教授(http://www.meiji-aoilab.com/
タイトル:都市の不安定性をめぐって 台湾・濁水渓流域の都市と人間集団
日時:2016年3月17日(木)18:00〜20:00
場所:早稲田大学西早稲田キャンパス 55号館S棟 2階 第三会議室
定員:約40名 入場無料