建築雑誌編集委員会始動

 7月11日、第1回編集委員会を開きました。
 日本建築学会の会誌『建築雑誌』の編集委員長をすることになり、この間いろいろな準備に追われていましたが、第1回の委員会を無事に迎えることができました。委員会構成は29名。非常に幅広い分野、所属、地域の方々にお引き受けいただきました。この委員会では2012年1月〜2013年12月号を担当します。
 会誌の制作は、幹事の先生方、委員の皆さん、デザイナー、制作スタッフ、事務局との恊働作業です。委員長の役割は、編集の大きな方向性やテイスト、そして24冊のラインナップをゆるやかにマネージすることだと思っています。編集方針については1月号で書くことになりますが、ひとまず現段階で委員の皆さんにお伝えしたいことはすべてお話しました。
 第1回会議では、1〜3月号のラインナップを大筋で決定し、すでに担当の方々に1月号・2月号の企画案を考えていただいています。昨晩さっそく1月号のたたき台が主担当のO先生から送られてきて、がぜん面白くなってきました。2月号主担当のI先生も分野的に異色で迫力あります。お二人とも先日の委員会が初対面だったんですけど、こういう出会いも編集委員会の醍醐味のひとつですね。というわけで、すぐにでも動かす必要のある部分は動かしはじめ、次の第2回では1年分くらいのラインナップと連載ページその他の大きなフレームを決めます。そのあたりが固まればぐいぐい動かしていく体制が整うでしょう。
 もうひとつ、学会の方針として、会誌後半部のモノクロ情報ページのHPへの移行を検討します。もちろん紙媒体に活字のかたちで定着し歴史に残すべき情報も少なくないので、丁寧に検討していく必要があります。編集委員会内にこのための小委員会を設置しました。
 今後は折をみながら編集委員会の様子もお伝えしたいと思います。


 7月15日、震災関係のこのシンポジウムを聞きに行きました。土木分野の考え方・動き方がよく分かったのですが、それと地方の建設業の皆さんの多層的な作戦・作業が災後の初動以来、地域を支えてきたことが、政治的な構造みたいなものも含めて、臨場感をもって伝わってきて、勉強になりました。

 今日(7月16〜18日)は公務出張で台北です。国立台湾科技大学設計学院/明治大学理工学部の学部間協定の締結のため。先方の先生方にはお世話になります。こういう仕事も今後増えて行きそうです。