いろいろ動き出す。

0905(金)、日本建築学会のアジア建築交流委員会の第1回会議。2010年秋に日本のどこかで第8回アジア建築交流シンポジウム(8th ISAIA)を開くのだが、そのための検討準備に入った。学会外交儀礼の演出という点では日本はてんで弱い。実質的な面白い議論をする場をつくり、成果をかたちにすることが重要だと思う。そのためには外交的な大きな枠組みと、機動的な小さな枠組みが重層的になるようにしなければならないのだろう。それと、日本以外のアジアの研究者たちが、欧米でもなく自国でもない周辺アジア地域をかなり研究するようになってきて、これまでの日本人の研究など顧みられぬまま同じフィールドで同じような調査をしている、などということはおそらくかなり生じているのではないかと思う。もちろん学会の英文論文集とかがこういうギャップを埋めるべく刊行されているのだろうが、実質的な交流がどうあるべきかを模索するのも一つの課題だと思う。
0909(火)、同学会の法人組織基本問題検討委員会。なかなか難しい議論がつづく。前回は海外調査のため欠席したのだが、僕が少し前に書いた学会120年史が参考資料として委員の皆さんに紹介されたと聞き恐縮。
0910(水)、赤坂の坂倉建築研究所にて打合せ。これからインタビューや研究会などを始動させる予定。