日々ガチャガチャ生きている。

昨日(20130119 sat.)川崎市多摩市民館の平和・人権学習という市民講座的なプログラムの一回として震災の話をさせていただいた。僕が色々な人に会い、教えていただきながら日々考えていることを率直にお話した。僕が防災のノウハウ的な話とかまちづくりの現場の苦労話とかをするはずもなく、歴史を踏まえつつ、そもそも災害とは何か、20世紀後半型復興の問題とは何かなんて基礎論的なことを90分も話すわけで、伝わるかなー、すべるかなーと不安だったがこれは取り越し苦労であった。総じて好評だったのだが、ある女性などは(おばちゃんというと失礼なので女性とする)、終了後に片付けをしていると寄って来て、大きな声で、「思ってたのとあんまり違うもんだからもうびっくりしちゃったあー!」と言われるので、ああこの人には期待外れだったのかな、謝ろうかなーと思ったら、「何ていうかさあ、頭わるいからいい言葉が出てこないんだけどさ、何かものすごい客観的に見えちゃったような感じっていうかさー。当たり前のことを言われてる気もするけど、それなのにハッとすることの連続でさー」と言葉を継ぐのであった。おおっ、ありがたい感想だ。色々話してお別れしたのであったが、駅に向かって歩いてたら後ろから「あっ先生だー」と呼ぶ女性の声。駅まで自問するように感想を続けてくださった。そいで最後のひとことがすごかった。「私たちさー、毎日ガチャガチャやって生きているけどさー、それが歴史つくっちゃうしさ、土地とか災害とかさ、もうみんなつながってるのよねー。」 完璧です。