「三陸海岸の集落 災害と再生:1896, 1933, 1960」付記

ウェブサイト三陸海岸の集落 災害と再生:1896, 1933, 1960の主旨・読み方等は、サイト中に最少限の記載をしていますが、多少の補足をさせていただきます。

  • 当サイトは、4月11日に数名の院生有志と私とで資料収集・読込みを開始し、当初より3週間後(4月末)公開と目標を区切って集中的に作業してきたものですが、予定どおり初回公開にこぎつけることができました。
  • 行政区域ではなく、空間的・環境的なまとまりをもった「集落」を単位として、それぞれの集落の経験を時系列に沿って並べています(むろん都市的集落も含みます)。選定した資料中の記載と、各種の地図画像を、個別の集落ページに振り分けていく単純な作業です。
  • サイト構成は、特段の技術がないため、はてなダイアリーを少しカスタマイズし、Flickrを併用するという、いたってアドホックなものですが、おおむね目的は果たせているかと思います。
  • 現在40集落のデータがアップされていますが、最終的には200を超える集落のページができます(トップのインデクスページでグレー表示になっているものが黒く変わっていく予定。もっとも初回公開の40以外は記録の量がかなり乏しくなるのですが)。
  • また1960年のチリ地震津波については現状ではあまりデータがありません。ひとつには戦前と違い、集落(旧村)単位のデータが得られにくいためですが、適切な資料が見つかれば追加していきます。チリ地震津波は比較的規模の小さな災害ですが、それでも1933年の昭和三陸津波までの履歴によっては少なからぬ被害が出ていますし、またそれ以後の「要塞集落化」(防波堤・防潮堤・港湾施設への土木予算投下)を評価する上でも必須と考えています。
  • 公開翌日より多方面から感想など頂戴しております。とくにすでに現地へ行かれた方はカードの記載内容を現場と重ねることで、まだ被災地を見ていない私どもよりも圧倒的に生き生きとした立体的な理解を得ておられるでしょう。今後現地へ行かれる方も該当の集落ページを印刷して持参されるか、あるいは現地にてiPadで閲覧していただけたらと思います。
  • 都市計画遺産研究会「三陸海岸都市の都市計画/復興計画史アーカイブ」の関連するアーカイブページに当サイトを紹介いただきました。ありがとうございます。
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