西洋建築史でこういうレポート出題したらわりと書けていた。

rembrandt.003分かる人には分かるので、そんな直球の課題出してるのかと思われそうでちょっと恥ずかしいのだが、12月にゴシックの話が終わったところで出題した。AとBの差異を対照的に論じなさい、っていう、まあ、そのままズバリの課題。達成度の計測じゃなくて、予習的レポート。かつ学生たち(2年生)のお手並み拝見。
明日の授業で返却なので採点中いま(ツイッター風)。結論から言うと、ヴェルフリンに言及したレポート無し。最近の学生は本読まないからけっこう純粋な観察力と記述力のテストになってしまうという、客観的にはちょっと皮肉な話ではあるのだが。
学生に配った図版は実際には全部で3セット。どれも16世紀(ルネサンス)と17世紀(バロック)の対になっている(ぜんぶ絵画)。その3セットを通じて、共通性と対照性のマトリクスを解くという推論も課されている。
どういうわけか、AはロマネスクでBはゴシックだとか、意味不明の(かつ不要の)誤りをおかしている人が何人かいたが、そういう人は何も知らない(授業もたぶん出ていない)分、かえって真面目に眼前の対象をよく観察はしているという、これまたちょっと教師的にはお寒い現実もあったりする。
しかしまあ全体的にはちゃんと目で相撲とった感じの人が多かったので、レポート返却した流れでヴェルフリンの話すればちゃんと言葉の力に驚きながら聞いてくれるであろう、とタカをくくりつつもうちょっとレポートにコメント書き込む。