神山スタジオ2年目。伊藤暁さんと青井、そして門脇耕三さんの3人が担当。M1が13人履修し、アシスタント(M2)3名が運営補助。 昨年度に引き続き「ヴァナキュラーなもののテクトニクス」とその現代的再編がテーマ。去年は民家(建物)を実測して分散型公共図…
岩手県大船渡市三陸町の綾里という地区はいくつもの浜からなるのですが、そのうち「砂子浜」に、この綾里というエリアの草分け(中世)の系譜を継ぐ家があり、今回わたしは学生たちとこの家にマル2日お世話になりました。屋敷・建物の実測と聞き取りです。 …
こんなサイトがはじまりました(というか勝手につくりました)。布野修司インタビュー 戦後日本と世界の往還 すでに3回ご自宅を訪ねてインタビューをしてますが、ついに第1回を公開。たぶん全部で20回くらいやります。楽しい持久戦。きっと戦後建築史、ある…
この記事、掲載サイトが事実上消滅してしまったので見れなくなっていました。松島さん、藤村さんの許諾をいただいたのでこの場であらためて公開させていただきます(おかしなところには手を入れました)。 AAR(Art and Architectural Review, Sep.,2011 spec…
新年度がはじまり、研究室ウェブサイトが更新された。 ・2015年度修論・卒論・卒制(+アーカイブ) →http://www.meiji-aoilab.com/thesis ・2015年度学会発表(+アーカイブ) →http://www.meiji-aoilab.com/academics/ そして、 ・2016年度研究室メンバー…
こういう本が出ています。 饗庭伸・秋田典子・内田奈芳美・後藤智香子・薬袋奈美子 編著『自分にあわせてまちを変えてみる力 ― 韓国・台湾のまちづくり』(萌文社、2016.03) 目次はこちらを参照。 日本の「まちづくり」、韓国の「マウル・マンドゥルギ」、台…
来る3月17日、千年村プロジェクトの先達に学ぶの第2回レクチャをすることに。この機会に僕も色々教えていただこうっと。下の画像は『康熙臺灣輿圖』(部分、オリジナルは536×66mm、作成1699-1704頃)。上が東側(中央山脈)、下が西側(西部平原−台湾海峡)…
2月25日にやった八束さんとの対談が記事になりました。戦争がテーマですね。1930〜60年代の計画主義的な体制の連続性のなかで、帝国−国土から都市・共同体・住宅までがいかに編成されたか、そのなかで思想や言説がどう律されたか、というような構えで議論し…
今年度の研究室諸君の成果です。どれも立派でした。今後の奮闘にも期待してます。 修士論文: 神埼竜之介「関東大震災後東京に建てられた銅板貼り建物に関する研究:看板建築の発生と災害・生産・制度・意匠」 平場晶子「私・共・公のせめぎ合いから見る日本…
藤田大誠・青井哲人・畔上直樹・今泉宜子編『明治神宮以前・以後―近代神社をめぐる環境形成の構造転換―』(鹿島出版会、2005)に関する書評がいくつか出ていることは前に当ブログ(この記事)でまとめた。今後もまだ出るようで、ありがたい。 で、昨日は2日…
増補版が出ました。橋本健二・初田香成編著『盛り場はヤミ市から生まれた』増補版、青弓社、2016.01 「敗戦直後、非公式に流通する食料や雑貨などが集積し、人や金が行き来していたヤミ市は、戦後の都市商業を担う人々を育て、その後に続く新たな商業地や盛…
今日は最終回。事前に履修生の皆さんがメールで送ってくれたレポートを読んだが、講義の骨組みをきわめて整然と跡付けてくれたものもあれば(全文掲載したいくらいである!)、僕の話のひとつひとつが実はかなり単純であることを指摘しながら、それがどんな…
バンカート(BankART1929)が主催するBankARTスクールの、2016年2-3月のプログラムが受講生を募集しています。青井は毎週月曜日のレクチャー(19:30〜)を担当。3/21のみゲストとして石榑督和さんが登壇。興味ある方、是非お申込ください。 アノニマスな世界…
2015年を、 4半期に区切って振り返ってみる。リンクは基本的に当ブログ内記事。 1(1-3月):日埜直彦さん企画のシンポジウム「ヒストリー・オブ・ジャパン・アーキテクツ」(2月21日@金沢21世紀美術館)に、長谷川堯、中谷礼仁のお二人とともに参加(→そ…
本年新春(2015年2月)に刊行された藤田大誠・青井哲人・畔上直樹・今泉宜子編『明治神宮以前・以後:近代神社をめぐる環境形成の構造転換』(鹿島出版会、2014)(→当ブログ内記事、amazon)について、管見のかぎりですが以下のような新刊紹介や書評などの…
そうそう、熊本県立大学の辻原先生のブログに8月の台湾調査のことが書かれています。当方の研究室とご一緒した日のこと。 2015.08.18 青井研究室の皆さんの調査に合流させて頂きました_午前版 2015.08.18 青井研究室の皆さんの調査に合流させて頂きました_午…
報告がすっかり遅くなりましたが、2015年11月6日、熊本県立大学の辻原万規彦先生に呼んでいただきレクチャーをさせていただいた。神戸芸工大出身で有明高専で教えている鎌田誠史さんも聞きに来てくれて感激。先日、辻原先生が学生さんのアンケートを送ってく…
毎週月曜日16:20から上野キャンパス総合工房棟4階で「建築論II」という大学院の講義を担当してます。以下プログラムですが、予定は予定、いろいろ変更はあると思いますので悪しからず。 10月19日 イントロダクション 第1部 アノニマスな環境世界を読む 10…
歴史学者と議論すると、イデオロギー的な答えを要求されることが多い。前に植民地神社の本を書いたとき、「けっきょく、あなたの研究で「国家神道」はどう書き換えられたのか?」と問われた。それはイデオロギー的な規定をせよ、という意味であって、つまり…
あらためまして興味ある方はお見逃しなく。「復古」「自然」の近世/近代。興味ある方限定!
10月5日 永保寺(開山堂・観音堂)/有楽苑(如庵・元庵)/犬山城(天守) 10月6日 法隆寺(西院金堂・塔・金堂・中門、東院夢殿・伝法堂)/唐招提寺(金堂・講堂)/平城宮跡(大極殿・朱雀門)/東大寺(南大門・大仏殿・法華堂・鐘楼) 10月7日 室生寺…
10+1 website 201510 特集「新国立競技場問題スタディ──「白紙撤回」への経緯と争点」 新国立競技場問題の日本的背景を考える──日本のコンペティションは、なぜ設計者の顔を隠そうとするのか? 松田達(建築家/武蔵野大学工学部建築デザイン学科専任講師) …
こういうシンポジウムを行います。復古とは何か、自然とは何か。こうした問題をめぐる精神史・技術史に、神社における近世−近代の連続/断絶の相を通して迫っていきます。奮ってご参加ください。 明治神宮シンポジウム「明治神宮「誕生」の前史を考える:境…
2015年度夏の研究室合宿旅行は福岡県・長崎県・熊本県をまわったのだが、初日9月16日に福岡港から壱岐へわたり、勝本浦の集落を歩いた。ここ数年、伊根(京都府)、女木島(香川県)、十三(青森県)、沖の島(高知)と、明治大学神代雄一郎研究室が1967年に…
明日2015年9月19日(土)から22日(火)まで、毎日10時〜18時、大船渡市三陸町綾里港のヤマジュウ電気隣にある空家にて、「津波と綾里 博物館 展 歴史・復興・すまい」が開かれます。 明治大学建築史建築論研究室では、東京大学の岡村健太郎先生とともに、空…
大学院建築学専攻(生田)の実習「設計スタジオ2」は、2015-16年度の2年にわたり「神山スタジオ」とすることになった。担当教員は、青井哲人(専任准教授/科目幹事)+伊藤暁(兼任講師)がコアだが、今年は園田眞理子(専任教授)先生にも指導いただく。…
情けないことに多忙でブログが書けない・・・のですが、踏ん切りをつけてとりあえず台湾の報告を。 まず、今年から新たに下記の科研費で研究プロジェクトを動かしていくことになりました。科学研究費 基盤研究(B)「台湾都市史の再構築のための基盤的研究:都…
個人的には(よほどのことがないかぎり)たぶんないだろうと思っていた新国立競技場の設計の「白紙」化が、安保法制がらみの政治的意向によって(と思われるのだが)、ついに現実になった。 * ひとつ前の記事で少し書いたように、新国立競技場の事業では、…
『建築雑誌』2015年7月号特集「メディアコンテンツ化する建築」が届いた。建築はいまどのような「流通価値」を持ち、つまりは社会的に価値付けられ、受容され、消費されているのか。建築の専門性から外へ出て兆候的な事例を収集し、それらを通して、逆に私た…
遅ればせながら、『建築雑誌』2015年5月号特集「都市史から領域史へ」をとりあげたい。環境と人間活動の関係についての私たちの視野を力強く描き直していくひとつの運動が主題だ。 * この運動は、他でもない2011年3月11日の直後からある種の「うねり」とし…