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デザインWS台南2010・続続

7日午後に行われた中間報告会の様子です。建築家の張瑪龍さんがゲスト・クリティックとして参加。学生の意図を最大限に受け取めつつ、ゆっくり、段階的に、批判的かつ建設的な助言をされていく講評は見事のひとことでした。張さんありがとうございました。 …

デザインWS台南2010・続

2日目のピンナップ・レヴューの様子。サーヴェイがかなり進んできています。課題は台南市のダウンタウンのリジェネレーション。サブテーマは下記の3種類(タイトルとキーワード)で、それぞれ2グループずつ、計6つの台・日混成チームが取り組んでいます…

台南でデザイン・ワークショップはじまる:明治大学大学院設計スタジオ3 台南2010 + 成功大学・南華大学

8月3日、大学院生を連れて台南に到着。ホスト校・国立成功大学の宿舎に。今回の参加大学は、成功大学・南華大学・明治大学の3校、約35名。4日、対象地区を歩き、6チームに分かれる。教員も全員揃った。明日5日がオープニングで10日に成果発表会が予定されて…

台湾/孫徳鴻氏、安藤忠雄先生への公開書簡

台湾の建築家孫徳鴻氏が彼のブログ「十三行以外」にて“安藤忠雄先生への公開書簡”を書いています(大阪の事務所にも郵送された模様)。安藤氏設計の教会のプロジェクトが台湾の農地問題にかかわることを指摘し再考を求めるもので、日本語訳も掲載されている…

国際デザインスタジオの準備のため台南に来ています。

*写真は成功大学キャンパス。すばらしー。3月29日。明治大学大学院建築学専攻の設計スタジオ3(海外スタジオ)の準備会議・対象地調査のため、教員6名で台南に来ています。今日は朝4:30起床。9:40成田発の便にて台北(桃園空港)。高鉄(台湾新幹線)にて…

台湾映画「海角七号」をみた。

シネスイッチ銀座にて妻と台湾映画「海角七号:君想う、国境の南」(監督脚本=魏徳聖 WEI Te-Sheng)をみた。あちらでは2008年に公開されて台湾映画史上最大のヒット作となったのだが、ようやく2009年末に日本でも公開となった。シネスイッチ銀座では間もな…

厦門(アモイ)の“市区改正”

もちろん“市区改正”というのは明治の日本語(市街地改造というほどの意味)。海外では日本の植民地でしか通用しない。台湾では「亭仔脚」と呼ばれる連続した歩廊の町並みがつくられたことが知られる。さかのぼればシンガポールやペナンも、そして銀座の煉瓦…

SF的時間体験を毎日のように。

12月25日から福建省のいくつかの地域を巡って、今晩(1月3日夜)厦門に戻ってきた。明日台北に帰り、翌日台南へ行って所用を済ませ、7日には帰国の予定。今回の旅ではほとんどSFのような不思議な感覚をたびたび味わい、色々考えることも多かった。個々の事…

閩南(福建南部)調査の途中報告を。

大晦日の今日は泉州。ビジネスホテルをとったらネット接続良好なので、年が明ける前にここ1週間の日誌を取り急ぎ上げることにします。みなさんよいお年を。*写真は泉州開元寺門前の路地にて。12月25日(金)台北(桃園)→厦門(高崎)。宿に入る。陳正哲兄…

昨日より台北。明日より厦門。

昨夕、台北に到着。空港からそのまま某食事会へ。今日は朝から親戚の医院にて新型の予防接種を受け、人民元を用意し、床屋でさっぱり(+ぐっすり)し、電話で調査打ち合わせをし・・・。パナソニック電工汐留ミュージアムのOさんからメール。高階秀爾さんが…

澎湖群島調査報告 その4 「松屋旅館/中央旅社」をご紹介

澎湖群島調査は島々を廻る旅だったので色々な宿(ほとんど民宿)に泊まった。そのなかで一番印象深かったのがこの宿。馬公市街の中心部、古い町並みのなか。 僕らは2005年9月にも一度ここ「中央旅社」を訪ねているのだが、そのときは3年前に営業を停止してい…

建築史・建築論研究室、ゼミ生ブログもよろしく。

私どもの研究室のイシグレ君がなかなかよい夏の報告をゼミ生ブログに書いているので紹介します。 aoi-lab(明治大学 建築史・建築論研究室=青井研究室の学生のブログ)9月9日の記事 2009夏:今和次郎/南洋堂N+スクール/瀝青会/澎湖群島/台湾島

澎湖群島調査報告 その3 土地・空間・技術・・・マトリクスの限定と類型の生成について考える。

吉貝は面白い。また行きたい。というのはこんなことを考えるのがとても楽しいから。 (1) こういう三合院が・・・ (2) こうなったり・・・ (3) こうなったりしている。お分かりですね。(1)の三合院は間口10m前後、奥行13m前後。院(中庭)を囲む三つの建物で…

澎湖群島調査報告 その2 100才の老人に出会うということ。

望安では90歳前後の夫婦に、吉貝では数えで100歳になろうというおじいちゃんに出会った。いつもできるだけ高齢のお年寄りを探しているが、普通は1930年前後生まれ、80歳前後という方に出会うだけでもそれなりに幸運なのだから、100歳となると、うまく話さえ…

澎湖群島調査報告 その1 今年は海の世界でした。

昨夜帰国。今回は、台風の影響で調査期間をかなり短縮せざるをえなくなり、調査途中で媽祖群島はあきらめることとし、かわりに澎湖群島の主要な島々をきっちりまわることにした。これは結果的にはよい判断だったと思う。採集データの密度もあがり、これまで…

愛車と山羊。

8月11日:七美島にて、愛車と山羊の一枚。 島に着いて分かったのだがレンタカーがない。探してと頼んだら、なぜか黄色いタクシー(たぶん台湾か澎湖本島で走ってたやつを持って来た、島で唯一のタクシー)を借りることになって、僕が運転した。おんぼろで助…

もし私が犬ならばここに小便できる。

よほど困っているのであろう、立ち小便に。しかしこのウィット、台湾人だなあ。離島調査は8月10〜18日で後ろ髪引かれつつも終了。結局、台風で期間短縮を余儀なくされ、また媽祖は飛行機が飛ぶかどうかがその日になってみなければ分からないというのでキャン…

台湾、歴史的な災害。

日本でも連日報道されていると思うが、台湾中南部が台風および続く西南季節風による大豪雨にみまわれている。3日間ほどで2000〜2700mm、平均年間降雨量を超える見込み。いまだ全貌は明らかでないが、多くの人命も失われている。歴史的な災害になると言われ…

『彰化一九〇六』(アセテート)中文版につき、出版社と打合せ

20090805 Wed. 台北縣新店市にある大家出版を訪ねる。大家出版は、遠足文化事業有限公司傘下の小さな出版組織体のひとつ。編集室は引越をしたばかりでまだ看板も出ていないが、入ってびっくりそれなりに大きなフロアにいくつかの出版組織体がそれぞれの場所…

類似製品にも苛烈な生存競争が・・・。

お見事。サイズはひとまわりコンパクトにしてあるけど、OSから何から完璧なコピーで、safariなどのアプリケーションもきちんと入っている。今日は某不動産会社に勤める某氏と色々な話をして台北と東京の都市としての性格等々についても考えさせられる面白い…

台湾到着。富士山も見えて幸先いいんじゃない。

写真は富士山ですが、昨日台北に着きました(紅い日の丸とフジヤマの取り合わせになっているが深読みしないよう注意)。 しかしまあ暑い。サウナみたい。毎回そうだけど慣れるまで2〜3日はこのうだるような感じが続く、僕の場合。とくに台北は湿度が高い。南…

南洋堂N+スクール/『彰化』台湾版/建築系ラジオなどなど

まず何と言っても南洋堂の店主AさんとSさん(神戸芸工大出身)、司会をしていただいた松田達さん、コメントをくださった田路貴浩・南泰裕のお二方、嬉しい感想をくださった鹿島出版会のKさん、それからぽむ企画のHさん・Tさん(お久しぶり)・・・皆さん有り…

さらにつづき。

14日はすべての仕事を終えて、気分よく寧夏夜市にて妻と妻の妹と3人で飲む。うちの奥さんはこの1週間ほんとによく活躍してくれたので、3日前の誕生日を祝いつつ、うまい台菜とビールでねぎらう。 1週間ぶりに肩の荷が下りたわれわれの前をひっきりなしに…

つづき。

台湾報告のつづきです。4月13日は台南より台北へ移動。夜、呉明修先生との会食。実は昨年末だったか、教授会中に『帝国與便所』っていう台湾で出版された日本植民地期のトイレ史の本を読んでいたら、横に座っていた坂上先生(建築設備分野を担当されている先…

台湾のみなさま、東アジア建築文化国際会議、大成功おめでとうございます。

4月10日(金)、陣内秀信先生の講演で幕を開けた国際会議「WhoseEA2009Tainan」が、4月12日(日)のHeng Chye Kiang(王才強/シンガポール国立大学)の講演をもって大成功のうちに閉幕しました。ほとんど完璧にオーガナイズされた、素晴らしい会議だったと…

インフルエンザで寝ている修論〆切間際のF君へ。

もうひとつのブログでちょっと前に紹介したんですけど、こっちにも載せときます。 手前の黄色いTシャツは明治大学のF君。そしてコンベクス(巻尺)持って頑張ってるのが人間環境大学のS君です。8月の調査のときの一コマ。場所は嘉義の大渓厝。竹造家屋の実…

孫徳鴻さんと出かける。

注射が効いたのか体調回復。1月1〜2日は、台湾では舌鋒鋭い批評家としても知られる建築家・孫徳鴻さんにお誘いいただき、孫さん夫妻(+犬のキキ)とうちの夫婦とで南投県埔里鎮・魚池郷などに出かけた。気鋭の中堅建築家として一目置かれる孫さんは現代台湾…

お尻にしますか?

地政事務所で植民地期の登記簿を繰ってはメモをしているうちに体調がおかしくなる。朝から胃のあたりが差し込むように痛いし、昼頃から徐々に身体が重くなり熱っぽくなってきた。本当は明日は中部の竹産業の中心である南投県竹山鎮へ移動して調査をつづける…

植民地下のヴァナキュラーな住まいを知るには?

1230 Tue. 調査5日目は台南県白河地政事務所を訪ねる。地政事務所は不動産に関する行政事務を扱う役所で、土地の測量、地籍図の作成管理、土地や建物の登記、地価査定などを行なっている。以前に彰化という都市を調べたときは地籍図(公図)を主たる資料とし…

江家古厝