2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

神社漬けの2日間:歴史学会月例会報告/明治神宮鎮座90年連続セミナー/明治神宮史研究会

28日(金)は「ティンバライズ建築展」を見たその足で本郷へ移動し、歴史学会月例会へ。今年の同会は「都市と自然環境」という年間テーマを掲げておられるそうで、5月の月例会は私にお声をかけていただいた次第。「都市と神社境内の近代:「自然」が析出さ…

エンジニアド/ノンエンジニアド

28日は夕方スパイラルにて「ティンバライズ建築展:都市木造のフロンティア」を見る。企画・事務局は東大生産研の腰原研究室。すばらしい展覧会だった。会場に対する展示構成もよい。「エンジニアード・ウッド」という言葉の響きが印象に残る。まさにエンジ…

ヨーロッパ都市の戦災復興は?

これが最近気になる問題のひとつ。あちらの「かたい都市」にも何らかの「やわらかさ」がなければならない、それが道理というものであろう。もちろんそれは焼け野原に生え出たバラックが段階的に発育して、曵家で動いて・・・、とか、駅前にテキ屋たちのマー…

未来派の料理ってどんなんだ?

僕は授業の準備のためによくネット検索をする。情報の判断と使い方はそれなりにきちんとしないといけないけど。たとえば近代建築史、西洋建築史で、その辺の教科書や図集に掲載されようはずもない詳細な情報が知りたい時は、Wikipediaでも英語版を繰ってみる…

横浜でアール・デコ見てきた。

日本郵船歴史博物館の「船をとりまくアール・デコ」を先に見て、それから山下公園の前に停泊?している氷川丸(1930年建造)に乗船してきた。まあ定番中の定番だとは思うのだが僕としては初めて。Marc Simon (1883-1964) 設計のアール・デコの内装デザインは…

5月17日(月)・すまいろんシンポジウム「やわらかい都市/かたい都市」

下記のとおり住宅総合研究財団機関誌『すまいろん』2010年夏号特集「動く住まい」の巻頭シンポジウムが行われた。 すまいろんシンポジウム「やわらかい都市/かたい都市」 2010年5月17日(月)14:00〜17:00 於:建築会館301会議室 講演1 伊藤毅「歴史のなか…

この週末は。

5月15日(土)は午後から東大本郷キャンパスにてヤミ市の研究会(座長は社会学の橋本健二先生)。次々に資料(日記やDVD等)、フィールド、そして視点が披露される。ますます盛り上がりそうである。夜の現地調査は赤羽ということだったが残念ながら私は失礼…

建築設計2イブニングトーク+設計の授業をお願いしている先生方と飲んだ。

5月10日(月)はムサビ(非常勤)の授業を終えていったん帰宅した後、彰国社へ移動して某書籍の打合せ。22時くらいまで。ヘトヘト。 5月11日(火)は本務校で担当している建築設計2(2年生)、住宅設計の課題の中間発表会。みんな頑張っている。この授業では…

5月9日(日)研究室メンバーと神田・秋葉原・上野を歩く。

神田〜秋葉原間の鉄道がらみはなかなか面白かった。いろいろネタあり。万世橋近くのヘタ地に立つ木造建物はすごかった。敷地の尖った先から自販機やコインロッカーを並べ、一番深い部分でコインパーク1台分を確保してしまった最小限複合ビルであった。すで…

2010年5月17日(月)すまいろんシンポジウム「やわらかい都市/かたい都市」(告知。でもすでに申込〆切・・)

住総研『すまいろん』の2010年夏号では、特集「動く住まい:流動的都市の原風景と未来」の責任編集を担当しています。この特集の目玉となるシンポジウムを5月17日(月)に下記のように行うので当方のブログでも連休明けくらいには告知をと思っていましたら、…

モノ・身体・日本(?)

下記3冊を読んだ。 中村拓志『微視的設計論』(INAX出版、2010) 藤本壮介『原初的な未来の建築』(INAX出版、2004) 中山英之『中山英之/スケッチング』(神戸芸術工科大学レクチャーシリーズII-3、新宿書房、2010) 3冊とも真摯に身体とモノとの新しい関…

「地割」について

加藤雅信『「所有権」の誕生』(三省堂、2001)を読んだ。遊牧民とか、日本の木地師(木地屋)とか、所有権発生以前、あるいは所有権を超える人々にもふれながら、その成立根拠を人類学的に考えたもの。読んでてちょっと発見だったのは、「地割」という言葉…