2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

まるでゼミのような。

田町にてすまいろん編集委員会に出席。2010年夏号を責任編集させていただくのでその企画の審議でしたが、まあ本当に貴重な場所です。厳しい眼で的確なコメントが飛び交い、まるでゼミのようでありました。中身はきちんとしたタイミングで明らかにしたいと思…

新装 すまいろん / 日本の集落の三〇年 / 東京あんこガラパゴス

住宅総合研究財団の『すまいろん』のデザインが新しくなりました。先史集落遺構をグラフィカルに処理した新シリーズです。(それでじーっと見てたら、雑誌の英語タイトルが Smile On "Housing Forum" Quarterly であったことを初めて知りました。すまいるお…

「自然」という問題:生成的都市と不可侵の自然。

ちょっと前、某建築誌の、これからの10年を占う、みたいなアンケート記事を学生たちが研究室で読んでいたのでちょっと横に座って錚々たる人々の予言?をフムフムと聞いていたら、藤森照信先生は過去10年間で提起されたいくつかの問題が深められるのが今後の1…

続・クロノグラフィア

前に「時の記録術」というのを考えて、それをクロノグラフィアと勝手に名付ける、などと書いたのだが(→この記事とこの記事とこの記事)、ちょっとググったら、ビザンツ帝国最盛期のミカエル・プセロス Michael Psellos という人が同時代の詳しい歴史書を書…

西洋建築史でこういうレポート出題したらわりと書けていた。

分かる人には分かるので、そんな直球の課題出してるのかと思われそうでちょっと恥ずかしいのだが、12月にゴシックの話が終わったところで出題した。AとBの差異を対照的に論じなさい、っていう、まあ、そのままズバリの課題。達成度の計測じゃなくて、予習的…

トウキョウ建築コレクション2010。今回はプロジェクト展でお世話になります。

公式HPはこちら。 今回はプロジェクト展(3月3・4日)のコメンテーターをつとめさせていただくことになりました。一昨年は修士論文の方を担当させてもらったのですが、プロジェクト展にはまた違った楽しみ方があるようで、スタジオトークというのも、何か靴…

建築雑誌2010年1月号・感想

楽しみにしていた中谷委員会の建築雑誌新年号が本日届いのたので、特集「検証・三菱一號館再現」を一気読み。担当=内田祥士・後藤治。めちゃ硬派です。特集中では松山巖・古谷誠章・土居義岳の鼎談がとくに読みごたえがありました。 ここでは取り急ぎ、エデ…

2010年元旦の話。莆田 Putian での奇妙な都市体験について。(旅行記風+長文御免)

1月1日。夕方つかまえたタクシーは泉州 Quanzhou から莆田 Putian までの100Km強を飛ぶように走り、夜8時頃に我々3人を降ろした。できるだけ中心部の古い地区で降ろしてくれと運転手に頼んだが、莆田の街は不慣れで分からない、国道沿いだがほぼ中心部のよ…

厦門(アモイ)の“市区改正”

もちろん“市区改正”というのは明治の日本語(市街地改造というほどの意味)。海外では日本の植民地でしか通用しない。台湾では「亭仔脚」と呼ばれる連続した歩廊の町並みがつくられたことが知られる。さかのぼればシンガポールやペナンも、そして銀座の煉瓦…

SF的時間体験を毎日のように。

12月25日から福建省のいくつかの地域を巡って、今晩(1月3日夜)厦門に戻ってきた。明日台北に帰り、翌日台南へ行って所用を済ませ、7日には帰国の予定。今回の旅ではほとんどSFのような不思議な感覚をたびたび味わい、色々考えることも多かった。個々の事…