2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

生成の学というものがありうるとしたら災害こそ主題になるに違いない 〜すまいろん2009冬号・特集「災害と住文化」〜

とつねづね思っていましたが、そういう特集が出ちゃいました。中谷礼仁氏と牧紀男氏の企画。どの記事もとても面白いので是非みなさん一読を(目次はこちら)。 たとえば野崎隆一氏の「コンテナ物語」は、阪神淡路大震災後のさまざまなコンテナ活用例を紹介し…

竹村真一郎氏インタビュー

本日(0125.Sun)、元坂倉建築研究所員の竹村氏にお話をきくことができた。まともな評価の与えられていない、いや記録さえ少ない坂倉の都市的なプロジェクト、とくに大都市ターミナル関連のプロジェクト群について、そのかなり客観的な位置づけが見えてきた。…

都市史特論13/見えない都市〜磯崎新の1960年代 (最終回)

まだまとまった研究のない日本の戦後都市史への展望を描いてこの授業を終わろうと思い、いろいろ悩んだあげく、磯崎さんが1960年代に書きまくっていた都市論の著作をひととおり読み直して紹介するという方法を選ぶことにした。それは、圧倒的な先見性(した…

西洋建築史13/18世紀:啓蒙思想の時代 (最終回)

0114 前回バロックまでの話は終えていたので、まずは都市に目を向けて、中世・ルネサンス・バロックの都市の特徴がどのように展開してきたかを概観して、建築とパラレルに理解可能なことを強調。一方、ロココの都市計画(←語義矛盾というくらい奇妙な響きで…

都市史特論12/自然環境と構築環境

話題はソウルの清渓川(チョンゲチョン)再生事業。現大統領・李明博の市長時代のプロジェクトである。 李朝時代、日本植民地時代、朝鮮戦争時代、高度成長期、そして21世紀。こうして通時的に清渓川の景観と社会的位置を辿ってゆくと、この川の変化、とりわ…

新年おめでとうございます。

多忙にかまけて転任のご挨拶を失礼しており、直接お会いして名刺をお渡しできた方以外は年賀状にて転居先等のご挨拶というかたちになってしまいました。申し訳ありません。 明治大学での学生たちとの初年度の成果もぼちぼちかたちにして参りますので、ご批判…

孫徳鴻さんと出かける。

注射が効いたのか体調回復。1月1〜2日は、台湾では舌鋒鋭い批評家としても知られる建築家・孫徳鴻さんにお誘いいただき、孫さん夫妻(+犬のキキ)とうちの夫婦とで南投県埔里鎮・魚池郷などに出かけた。気鋭の中堅建築家として一目置かれる孫さんは現代台湾…