2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

坂倉建築研究所を訪ねる。

0729 Tue. 少し前に前任者の田路さんにお願いしてあったのだが、今日の午前にセットしていただいたので、乃木坂の坂倉建築研究所へお邪魔した。これまで磯崎アトリエが入っていた建物に引っ越したのだとか(元の事務所は道を挟んだお隣だった)。まだガラス…

近代建築史/期末試験

0724 試験やりました。 何しろ明大生に対する初めてのテストだからね、採点の苦労はあえて我慢し、理解度を問う問題にしたぜよ。しかしおまえら、けっこう面白がって聞いててくれたと思ったのに、そりゃないぜって感じの理解度だぜよ。 ところで、授業でいつ…

全体ミーティング(今頃ですが先週のこと)+台湾調査のこと

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0724 バタバタしていて遅くなりました。M2よりポスト・メタボリズム試論のHさん、築地サーヴェイのMさんと、M1のMくん、Hくんが発表。前日、台湾調査参加者5名とミーティング。僕から研究テーマなどざっとレクチャ。M2のF君はこの調査で修論を書くことにな…

錯乱のニューヨーク再読ゼミ終わる。

5月より学部4年生〜M2までの12名で丁寧に読んできたがようやく終わる。コールハース『錯乱のニューヨーク』ゼミ。 最後に、再度全体を読み通して二通りのまとめをしてほしいとリクエストしたところ、4年生のグループ2つが引き受けてくれた。ひとつは“マンハ…

全体ミーティング

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修論4名。Kさんの70年代住宅論、Mさんの映画都市論、I君の坂倉と渋谷、F君の台湾竹造家屋論。いずれも夏休みのがんばり次第では面白くなる。8月の台湾調査(研究室より5名参加、人環大の学生3名も現地合流の予定)に出てしまう前に、夏になすべきことを明確…

近代建築史15(最終回)/モダニズムを超えて

まずはモダニズムの最低限の規定をしなくちゃ。Clement Greenberg の「自己批判を通じた自己純化」は古典的。「絵画とは何か?」を突き詰めれば平面であるということ以外には残らないように、「建築とは何か?」を問えば人間活動を内包する空間だということ…

東大駒場も立教大もキャンパスがいいな。研究会とかシンポジウムとかの週末。

0712 Sat. 10時30に駒場の東大生研へ。「ぼくらはまちの探検隊」審査員でお会いしたとき村松博士が「どう?」と誘ってくださった地球研村松プロジェクトの研究集会に参加。その前に藤森研のBさん(台湾出身)に会って博士論文の相談を受ける。植民地解放後に…

近代建築史14/日本のモダニズム

0710 前回は1920年代日本=表現主義系の全盛期だったが、今日は1930年代を中心に。Antonin Raymond の位置(めちゃ早い)、デ・スティルの重要性、バウハウスへの接触ときわめて裾野の広い追随者群の形成、そしてLe Corbusier の弟子たちの出現・・・という…

全体ミーティング+余談

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0710 今日のゼミはM1×2名。学部4年生×2名の進捗状況。なすべき作業を今後きちんとやってほしい。 4人の発表で一番発見だったのは、P・ベーレンスが19世紀末〜20世紀初のデザイン界の振幅のほとんどを体現してしまっているとしか思えないこと。ユーゲントシュ…

すりばちターミナル都市・渋谷

0705 Sat. 研究室の学生たちと渋谷を歩く。広大複雑怪奇な東京を僕も少しずつ勉強しなければならないが、今年はいくらか縁もありそうな渋谷を少しは語れるようになろうかなと。縁というのはI君の修論だけれど、もう少し大きな縁に広がるかもしれない。 その…

東大村松研究室の「ぼくらはまちの探検隊 in 笹塚」に審査員として参加。

0704 面白かった。 小学生が隊員。各チームに隊長として大学院生がつく。村松伸さんは「村松博士」、僕は今日の発表会だけだけど「青井博士」になったのでありました。あとでまた紹介するけど、今日もう一人の審査員をつとめた岡野校長がとてもエライ(僕な…

全体ミーティング+雑談(黒沢隆のこと)

0703 4年生。K君のテーマはモデュロール・ローカライズド。モデュラー・コーディネーションの線ではものすごい量のモデュール開発の歴史がある。しかしいったいモデュールが設計にクリティカルに効いてくるのはどの局面においてであり、またどのようにしてな…

近代建築史13/「我々」の世界史的前提〜日本の初期建築運動

0703 ヨーロッパ、アメリカ、日本のモダン・ムーブメントが同じ時間断面で見渡せるように、相関年表のごときものを作成して配布した。それなりによく分かるものができた。たとえばコンドル先生が来日した1876年というと、英国にArts and Craftsはあるが、次…