2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

(日程変更のお知らせ)東アジア建築文化国際会議 台南2009

主催者より連絡がありましたので、日程変更のうえ再掲します(来年4月15-18日開催予定→10-13日に変更)。アブストラクト+登録の締め切りは6月末(変更ナシ)ですので、みなさま奮って応募ください。私も出します。 東アジア建築文化国際会議 Whose East Asi…

全体ミーティング

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0529 M1ふたり。ある公団団地の特質を、自身の記憶の再現によって検証しようというM君。槇文彦設計の金沢シーサイドタウンがクリソツで気になる。H君。都市は今いかに読まれようとしているのか。Tモト一派の一連の仕事をしばらくは追跡し、世に言うコンテク…

近代建築史08/近代建築の定式化(モダン・ムーブメント3)

0529 後ろを顧みない前衛運動から、広く社会一般に定着しうる近代建築の定式化へ向かう1920〜30年代を扱う。ところが授業時間の読みが大誤算、しかも情報過多でシナリオが曖昧だった。失敗だあ、今日は。ともあれ、次のような話。 (1) ドイツ・オーストリア…

全体ミーティング

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0522 M2修論。ポスト60年代というか、メタボリズムからセルフビルドへというような転回的な継承がなぜ起こるのかを問おうというHさん。構え方はよいがフレームが果てしなく広がってしまいそうで危険。検証したいパス(経路)を絞ってみるべきだろう。築地市…

近代建築史07/世紀初頭のアヴァンギャルドたち(モダン・ムーブメント2)

0522 世紀末の退廃的気分から一転、新世紀は攻撃的にフロンティアを押し広げようとする運動とともに幕を開ける。1.機械と速度への陶酔:未来派・・・まずはレイナー・バンハム『第一機械時代の理論とデザイン』からマリネッティ起草の「未来派宣言」を抜粋…

市場はなぜ面白いか。

] 0516.sat 研究室の学生たちと築地市場を歩く。2年ほど前に一度、人間環境大学のゼミ旅行で来たことがあるが、そのときはもう、「ターレ」にはまってしまって(こちらをご覧ください)、その平行世界にただ圧倒されいたのだが、今回はかなりじっくり観察し…

近代建築史06/世紀末の芸術運動〜繁茂する装飾〜(モダン・ムーブメント1)

0515 John Ruskinを根拠とし、William Morrisらが展開してゆくArts and Craftsのポイントは以下のとおり。 (a) 産業革命の進む19世紀社会を批判し、人と人、人とモノの共同体が成立していた中世を理想化。 (b) フォーカスを「装飾」にあてる。 (c) 生活総体…

全体ミーティング06

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0515 M2、3名発表。動き出す前にただ何となく不安に苛まれるという状態は最悪。研究はぼんやり夢をみることではない。研究が面白くなるには、ずぶずぶの格闘が必要。本を読め、資料を集めろ、足で稼げ。もうこんなユルいゼミは許さんから心せよ。

全体ミーティング05

0508 M2の修論テーマ発表。何人かは当面の目標が見えてきた。 M君(M1)のグリーンヒル寺田のフィールド報告。 個別相談で4年生の前期研究テーマも徐々に見えはじめる。*Mさんの修論テーマにからんでテオドール・ベスター『築地』(和波雅子・福岡伸一訳、…

近代建築史05/モダン・ムーブメントの背景

0508 前回の3つのエピソードが、19世紀に生じたどんな歴史的転換を物語るものであるかを検討。それが同時に次週以降に話すことになるモダン・ムーブメントの幾筋かの流れの後景となるはず。エピソード1→ 「建築」の外部に立ち現れたエンジニアリング的世界…

陛下は研究者(奥様は魔女、みたいに読んでください)

みなさん、昭和天皇も今上天皇も他の皇族の皆さんも生物学等の研究をされていることはご存知でしょうが、彼らが論文を書く時にはどんな表記でご自分をクレジットしていると思いますか? たまたま答え(のひとつ)を目撃したのでご紹介します(明仁の2000年の…

DNY第1回

0507 今日から『錯乱のニューヨーク』(鈴木圭介訳、筑摩書房/以下DNY)を読むサブゼミがスタート。DNYは1970年代の本(ちょっと不思議な感じもするが、ナルホドという感じもする)。無名性と有名性、分析と投企等々をつなぐ現代建築家の思考回路の基本パタ…

東アジア建築文化国際会議 台南2009 開催概要が決定しました。

次回は台南市で開かれます。メイン会場の文化資産保存研究センターは、旧台南州庁舎(総督府技師・森山松之助設計のマンサール屋根が魅力的な建物です)。このサイトをご覧のみなさま、是非ともまずは概要(アブストラクト)を書いて応募してください。概要…

とある郊外住宅団地を歩く

0502 研究室の院生M君が育ったという住宅団地を彼の案内で歩いた。住都公団による開発は1981年からで、場所は八王子。 間違っているかもしれないが、デザインとアミューズメントに多くを譲り渡してしまった南大沢などより少し前、まだ「計画 」という領域へ…

近代建築史04/産業革命は建築に何をもたらしたか。

0501 様式のスパイラル状の地位低下は、建築を本体/表層に分離し、様式を後者に閉じ込めていくプロセスだった。では、本体と表層の関係はそれ以後どのように推移していくのか。建築と建築論はどのように組み替えられていくのか。 というわけで、今日はこれ…

全体ミーティング04

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0501 M2昨年の成果発表の続き。テラーニとサンテリーア。それからヨナ・フリードマン。フリードマンのGEAM(CIAMを批判して登場)以後のアフリカ、インドなどでの活動はぜひ発掘してほしいと思った。情報お持ちの方、いらっしゃいませんか。 Yona Friedman …