2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

全体ミーティング03

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0424 M2の6人が昨年の研究成果等を紹介(4人でタイムアウト、2人は来週)。 坂倉事務所の都市プロジェクト、西澤文隆のコートハウス論、ル・コルビュジエの「直角の詩」、フレデリック・キースラー。いずれも面白い。ただし自分たちが何が面白いのかを掴めな…

近代建築史03/リヴァイヴァリズムとネーション

0424 今回は「様式の最盛」こそが「様式の凋落」であった19世紀の逆説をみる。前回はクラシシズム系に絞って14c〜19cの様式展開が大きく円を描いてさらなる源泉へと遡った(新古典主義)ところまでを描いたが、それにもう一方のゴシック・リヴァイヴァイル系…

愛と哀しみのル・コルビュジエ

市川智子『愛と哀しみのル・コルビュジエ』(建築文化シナジー、彰国社、2007)はよいです。とてもよいです。 個人的な話で恐縮ですが、この十年くらい、どうも建築からは離れていくというか、無名なものの組成とそこに見いだされる時間の問題にどーっと傾い…

新入生とバス・ツアー:国立西洋美術館・法隆寺宝物館・東京カテドラル・国立新美術館

0419 写真はル・コルビュジエ設計、国立西洋美術館。行灯(あんどん)みたいなガラスの直方体が上から貫入してトップサイドライトになっているのだが、ここに間接照明も組み込まれ、また行灯の下は天井高がぐっと抑えられて回廊のようになっている。この行灯…

全体ミーティング02+研究室飲み会

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0417 所信表明等した初回ゼミにつづき、今回は僕の考え方など具体的なレベルで理解してもらうため彰化研究の話をした(昨年3月にソウルの国立芸術大学の学生さんたちに話したKeynoteを使って)。僕がどんな眼でマチ(の組成力)を見てきたか。研究室メンバー…

近代建築史02/古典主義系建築と歴史の発明

0417 (1) ヨーロッパの歴史はAncient Times→Medieval Timesと進んだところで、Renaissanceという折り返しがあり(古を典とみなす=Classicism)、以降がModern Timesと考えられていることについて。 (2) 14c→18c半の間にClassicを軸とした造形の可能性が消費…

全体ミーティング01

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青井より所信表明。

近代建築史01/イントロダクション

0410 まずはこの講義を進めるにあたって常に念頭に置いてほしいこと。(1) 建築はシステムである。 ・建築物は様々な要素、様々な側面が緊密に織り合わされたシステムである。 ・建築物は外的な諸要素が緊密に連関した社会的なシステムのなかでしか成立しない…

青井研究室です。よろしくお願いします。

青井哲人です。 4月より明治大学理工学部建築学科に参りました。研究室の本棚に、前任の田路先生がさりげなく置いていかれた堀口捨巳・神代雄一郎・稲垣栄三といった大きな先人たちの小さな痕跡をいくつか発見しました。この名門を受け継ぐのだと思うと身震…